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【時候の挨拶】3月に使える挨拶言葉は? 書き方や文例を紹介

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

3月上旬・中旬・下旬の「時候の挨拶」

公文書やビジネスレターなどでは「〜の候」で始めることが多いですね。「候」の代わりに使える言葉として、「頃・節・折・季節・みぎり」などがあります。

なお、「みぎり」とは、「時、折、時節」という意味です。漢字では「砌」ですが、あまりなじみがないため、ひらがなで表記する方が良いでしょう。

「時候の挨拶」一覧

3月上旬、中旬、下旬に使える時候の挨拶は以下の通りです。

なお、記載されている時期は、あくまで目安です。

「春寒(しゅんかん)の候」3月上旬

「早春(そうしゅん)の候」3月上旬

「浅春(せんしゅん)の候」3月上旬

「仲春(ちゅうしゅん)の候」3月中旬

「春色(しゅんしょく)の候」3月中旬

「桃花(とうか)の候」3月中旬

「春和(しゅんわ)の候」3月中旬〜4月上旬

「春光(しゅんこう)の候」3月下旬〜4月上旬

「春分(しゅんぶん)の候」春分(2022年の春分は3月21日)から清明(2022年の晴明は4月5日)の前日まで

「春暖(しゅんだん)の候」3月下旬〜4月全般

2022年の春分の日は、3月21日。昼と夜の長さが、ほぼ同じになるこの日を過ぎると、昼が少しずつ長くなり、春爛漫の季節へと向かいます。

親しい方へは、「お子さまも新1年生ですね」「○○さんが転勤でこちらへ来られて出会ってから、もう3年も経つのですね」など、相手のご家族やご縁の始まりなど具体的な内容を書くのも良いでしょう。

そうすることで、いっそう心のこもったお便りになります。

例文

春寒ゆるむ候、そちらは○○の桜が咲き始める頃でしょうか。

春光うららかな季節、お変わりなくお過ごしのことと存じます。

桜便りが待ち遠しい頃です。新1年生のお嬢さまもワクワクしていらっしゃることでしょうね。

日一日と春めくこの頃、ご清祥にてご活躍のことと存じます。

暑さ寒さも彼岸までとはよく申しますが、日ごとに過ごしやすくなってまいりました。

次ページ:3月の「結びの挨拶」(例文付き)

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