夢分析のやり方とは? キーワード別夢の意味まとめ
夢分析のやり方
ではさっそく、夢を読み解いていくための手順を紹介します。
この方法は、心理学をベースにスピリチュアル的な要素を加えたものです。
ステップ1~7の手順を踏み、自分が見た夢を詳細に分析していきましょう。
ステップ1:夢を記録する
夢が私たちに送ってくれるメッセージを読み取るために、まずは見た夢をしっかりと思い出すことが大事です。
覚えていない部分はそのままにして、覚えていることをノートなどに書き記してください。いわば「夢日記」をつけるというわけです。
その際、思い出したことは漏れなく記録しましょう。夢全体の印象をはじめ、誰がどこで何をしていたか、また夢で印象的だった言葉・物・色・音なども残しておきたいものです。
ステップ2:夢の印象から大まかな心理状態を考える
夢の印象がポジティブなものだったかネガティブなものだったかで、今の心理状況をざっくり判断できます。
「特にポジティブというわけでもネガティブというわけでもなかったな」という時は、夢のキーワードからイメージを膨らませてみてください。
例えば出産の夢を見たとします。
「出産」というキーワードからイメージを膨らませていくと、「出産→赤ちゃん→かわいい→……」というように、明るい連想が広がっていくかもしれません。
この場合ならば、今のあなたはポジティブな心理状態であると解釈して良いでしょう。
逆に、「出産→分娩台→病院→つらい……」というように暗い連想が広がるようなら、今はネガティブな心理状態であると考えらえます。
このように、夢のキーワードからイメージを膨らませていくと、そこに心の状態が表れて夢を読み解く大事なカギとなるのです。
ステップ3:夢事典を参考に夢の意味を考える
個人的な心象の他にも、多くの人に共通する夢の解釈が存在します。
例えば「王様」。人々の上に君臨する王様はまさに権力と支配の象徴であり、時には父親を意味することもあると考えられています。
いずれにしても「上に立つ者」という意味であり、「権力を持つのと同じように、何か素晴らしいものを手にする前触れ」というのが、王様の夢に関する一般的な解釈です。
こういった誰にとってもほぼ同じイメージを持つキーワードを、ネットや夢のシンボル事典などを調べて、意味を理解しましょう。
ステップ4:元型(アーキタイプ)から夢の意味を探る
心理学者・精神医学者であり夢の研究をしていたユングは、多くの人の夢などに表れる共通した6つのイメージを、元型(アーキタイプ)と名付けました。
夢の登場人物などがどの元型に当てはまるか分析することで、その夢があなたにとってどんな意味を持つのか読み解ける場合があります。
元型には、以下のようなものがあります。
・グレートマザー:母性の象徴、かつ全てを飲み込むイメージ
・オールドワイズマン:父親的な強さや理性、試練や支配欲の象徴
・アニマ:女らしさの象徴
・アニムス:男らしさの象徴
・シャドー:表には出ない個性でありコンプレックス
・ペルソナ:表向きの顔
夢に出てきたものをこれらの元型に当てはめることでも、夢の意味をひも解ける場合があります。
ステップ5:自覚している心理状態と照らし合わせる
夢は、はっきりと自覚できていない心の状態を教えてくれることがあります。
例えば、「神様に祈る」夢を見たとしましょう。
神様は善や美、永遠などの象徴であり、祈るのは悩み苦しんでいることの暗示といわれています。
つまり、今あなたはつらくて「なんとか救われたい」と願っていることを、夢が伝えていると考えられます。
もし夢を見た日に「別につらくない」「むしろ平和だ」という心理状態だったなら、もう一度、自分の気持ちを見つめる必要があるでしょう。
そうすれば、見過ごしてきたつらさを見つけられるかもしれません。
ステップ6:前に見た夢との関連性を考える
私たちは過去・現在・未来という連続した時間の中で生きています。
ですから、夢も毎回独立したものとして表れるわけではありません。今日見た夢は、実は以前に見た夢の続きかもしれないのです。
あるいは続きでなくても、過去の夢と何らかの関わりがある可能性もあります。
そのため、夢日記を参考に以前の夢とどう関連するか考えると、夢を分析する時の重要な手掛かりを得られるでしょう。
ステップ7:ステップ1~6を総合して夢を分析する
これまでのステップを踏んで見えてきたことを総合して、今の心理を考えてみましょう。
もしかしたら分かりにくい部分はあるかもしれません。しかし、ステップを踏んで分析することで、自分の心理状態がおぼろげにでも見えてくるはずです。
ただし、それはあくまでも現時点の心を表しているのであり、未来の心理まで反映するものではありません。「今の自分」を正しく理解する一助として活用すると良いと私は考えます。