ぶりっこの意味とは? 天然との違いを解説
ぶりっこという言葉を聞いたことがあっても、正しい意味を理解している人は少ないのかもしれません。今回は、ぶりっこの意味と語源、よく似た言葉と言われる「天然」との違いを解説します。
「ぶりっこ」という言葉を、どういう意味かよく知らずに、つい使ってしまっていませんか? もしかしてあなたの思っている「ぶりっこ」は、本来の意味とは少し違うかもしれません。
ぶりっこは、「天然」ともまた違った意味で使われる言葉です。
今回はぶりっこという言葉の意味や「天然」との違いについて、類義語や実例を基にご紹介します。
ぶりっ子の特徴とは? 心理や仕草を徹底解説します。
「ぶりっこ」の意味と語源
「ぶりっこ」を辞書で引くと、以下のように記載されています。
ぶりっ‐こ【ぶりっ子】
《「ぶり」は「振 (ぶ) る」から》いい子ぶる、かわいい子ぶるなど、それらしい振りをする女の子。また、わかっているのに上品ぶって知らない振りをする女性。かまとと。
(『デジタル大辞泉』小学館)
「ぶりっこ」の語源は「かわいい子のフリをする子」。「ぶりっこ」の「ぶり」は「振りをする」の「振る」から派生した言葉です。
ここから、「かわいい子ぶる子」という意味で「かわいこぶりっこ」という言葉が生まれ、さらに前半が略されて「ぶりっこ」という言葉が定着しました。
ちなみに、「かわいこぶりっこ」という言葉が最初に使われたのは1980年、少年誌に連載されていた漫画での表現が始まりだとされています。
少年漫画での表現だったため、最初は子どもや若者が使っていた言葉でしたが、1981年にタレントの山田邦子さんが「かわいこぶりっこ」というフレーズをギャグに使ったことで、年齢層を問わず全国に広まったとみられています。
同年には「かわいこ」の部分が消えた「ぶりっこ○○」というタイトルの漫画も複数出版されており、「かわいこぶりっこ」が「ぶりっこ」に変化した様子が見てとれます。
どんな態度が「ぶりっこ」と言われる?
「ぶりっこ」という言葉は、女らしさのアピールを大げさに行っている、という意味合いが強いものです。
本人に、大げさに女らしく振る舞っているつもりがなかったとしても、周囲が大げさなアピールだと受け取れば「ぶりっこ」と評価されてしまうこともあります。
ぶりっこと天然の違いは?
ぶりっこに似たような印象の言葉に「天然」があります。しかし、ぶりっこと天然は全く違う意味の言葉で、混同しないよう注意が必要です。
ぶりっこは「フリをしている」という言葉からも、本当は違うけれども本性以上にかわいらしく、女性らしく見えるように振る舞っている、というニュアンスを持っています。
これに対して、天然の場合は何かのフリをしているわけではありません。本性そのままを見せている状態でどこか抜けていたり、ボケていたりすることで、結果的にかわいらしく見える状態が、天然と呼ばれます。
▶次のページでは、「ぶりっこ」とは具体的にどのようなことなのか解説します。