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【FP解説】家計簿の書き方は? 初心者でも簡単に続けるコツ

西田順子

初心者でも簡単! 家計簿の書き方(見本ノートつき)

前段でも述べた通り、収支の流れを明確にして、そこから家計の改善をしていくことが家計簿の目的です。

では、初心者がその目的を達成するにはどのように家計簿を書けば良いのでしょうか? それは、自分で重点項目を設定して、そこに注力した家計簿(=重点目標設定型家計簿)を作ることです。

家計簿に記入する項目と書き方の手順を、以下に紹介します。

記入する項目

固定費と変動費については考え方がさまざまですが、ここでは筆者が考える「続けられる家計簿のコツ」に合わせて項目を設定しました。

固定費

固定費とは毎月(毎年)発生する一定額の費用の事で、「金額が毎月(毎年)固定的で変動しないもの」と定義します。例えば、以下が挙げられます。

・家賃・駐車場代

・保険料

・定額で契約しているサービス(新聞、動画配信サービス、習い事、定期代など)

・先取り貯金

先取り貯金に回す金額を設定し、固定費と考えて確保しておくことが貯金のコツです。

変動費1

変動費1は、ほぼ毎月発生する一定の支出という点では固定費と同じですが、月ごとにある程度の変動があります。例えば以下のような項目が変動費1に当てはまります。

・通信費

・水道光熱費

変動費2

変動費2は、固定費と変動費1以外の支出、つまり普段の買い物などのほぼ全ての支出と考えて良いかと思います。例えば、以下は変動費2に分類されます。

・食費

・日用品費

・美容費

・被服費

・交際費

・娯楽趣味費

「重点目標設定型家計簿」の書き方

普段の買い物にあたる変動費2は、細かく分類していくときりがありません。家計簿をつけ始めても、これが面倒で挫折してしまう人も多いです。

しかし重点目標設定型家計簿ではそのような心配はありません。ここからは、具体的な家計簿の書き方を、手順に沿って解説します。

STEP1:自分の重点項目を設定する

例えば「美容費や被服費を使いすぎてないかな?」「交際費が人より多い気がする」など、自分の中で特に節約・管理したい項目をいくつか決めます。最初は1つからでも良いでしょう。

STEP2:重点項目の出費を都度ノート等に書き出す

この時点ではまだ家計簿には書かずに、別のノートなどを使います。

例えば「交際費」を重点項目にした場合、飲みに行ったり遊びに行ったりした時に発生した費用をその都度ノートにメモしておきます。

STEP3:月末に家計簿に記入する

月末になったら、まずは家計簿に固定費と変動費1それぞれの総額を書き入れます。その後、重点項目以外の変動費2の総額を計算して記入します。

最後に、STEP2でノートにメモしておいた重点項目それぞれの内容と金額、総額を計算して記入します。

そうやって、自分が特に節約したいと思っている項目を1カ月分全て書き出して計算すると、「1カ月でこんなに使ってるんだー」「これ必要なかったんじゃなかったかなー」など、いろいろな感想が出てくると思います。

STEP4:次月の重点項目の目標予算を決める

1カ月分の重点項目の出費を把握したところで、次月の重点項目の予算を設定します。

そうすると、出費を減らしたい項目を意識するようになるため「今回はやめておこうかな……」など、節制するという判断をしやすくなります。

STEP5:目標予算を達成したらその分を貯金に回す

STEP4で決めた目標予算を達成できたら、そこで減らせた分を先取り貯金に回します。

あとは1~4を毎月繰り返します。

次ページ:家計簿を続けるためのコツ

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