「いたたまれない」の意味は? 類語や例文、使い方を解説
「いたたまれない」の類語(例文つき)
ここからは、「いたたまれない」の類語を紹介します。
「居心地が悪い」
「その場に心地良く居続けることができない、じっとしていられない」という意味です。気まずさや恥ずかしさなどいろんな感情が原因で、その場にいるのがつらい時に使います。
例文
・店長から接客のまずさをみんなの前で指摘され、居心地が悪かった。
「(〜と思うと)たまらない」
「つらくてたまらない」「苦しくてたまらない」「〜を思うとたまらない」など、「いたたまれない」と同じように、さまざまな気持ちが我慢できないほどに募っている時に使います。
ただし、「その場にいられないほど」という意味は含まれていません。
例文
・こうしている今も彼女のつらさを思うと、たまらない。
「穴があったら入りたい」
穴があったらそこに入って身を隠してしまいたいほど、恥ずかしい時に使います。「いたたまれないほど恥ずかしい」と同じ意味です。
例文
・みんなに爆笑され、穴があったら入りたかった。
「汗顔の至り(かんがんのいたり)」
顔から汗が出るほど恥ずかしい、という意味です。「汗顔の至り」も、「恥ずかしさでいたたまれない」場合に使います。
例文
・この度の失敗、誠に汗顔の至りです。
「針のむしろのよう」
「むしろ」とはわらなどを編んで作った敷物のこと。「針のむしろのよう」は針を編んで作った敷物に座っているかのように、少しも安らかになれないことのたとえです。自分が受けている仕打ちをつらく感じる場合に使います。
例文
・在職中は、誰も理解者がおらず、針のむしろのようでした。
「いたたまれない」は日本的な表現
周囲との協調性や和を重んじる性質が強い日本人。
「いたたまれない」という心情に至るには、「腹立たしい」「悲しい」「申し訳ない」などさまざまな原因があります。
これらの原因をはっきり伝えずとも「その場にいられない」という気持ちが伝わる「いたたまれない」という言葉は、日本人独特の共感性が生み出した言葉であるといえそうです。
(前田めぐる)
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※この記事は2021年11月16日に公開されたものです