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「いたたまれない」の意味は? 類語や例文、使い方を解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「いたたまれない」はどんな時に使えるのか?(例文つき)

「いたたまれない」は「何らかの理由で、その場にじっとしていることがこらえがたい状況」を意味する言葉です。

その状況を引き起こす場面と、場面に合った「いたたまれない」の使い方を以下に例示します。

気まずくてその場にいがたい時

相手や周囲に対して気まずい思いで、その場にいるのがつらい状況で「いたたまれない」が使えます。

例文

・親友の恋人を奪うことになった彼は、ずっといたたまれない心持ちだった。

申し訳なさでじっとしていられず謝罪したい時

申し訳ない気持ちでじっとしていられないような時に、以下のように謝罪することがあります。

例文

・誠に申し訳ございません。ご迷惑をおかけしたことがいたたまれずに、お詫び申し上げたくこちらにまいりました。

悲しい気持ちでその場にいられない時

悲しい気持ちが抑えられず、その場にいるのがつらい場面でも「いたたまれない」が使えます。

例文

・鉄道事故の会見を聞いていた遺族は、いたたまれずに席を立った。

悔しくて居ても立ってもいられない時

悔しい気持ちでじっとしていられないような時は、以下のように表現できます。

例文

・芸術イベントがコロナで次々と中止になり、いたたまれない。

つらい気持ちに共感して辛抱できない時

相手のつらい気持ちに共感して、我慢できないような時にも「いたたまれない」が使えます。

例文

・心根の優しい彼女にとって、クラスメートが落ち込んでいるのはいたたまれない状況だった。

「いたたまれない」を使う上での注意点

「いたたまれない」は、第三者に使うことが多い言葉です。

もし、目の前にいる相手に対して「あなたがお気の毒でいたたまれない」というような表現をしてしまうと、嫌みっぽくなりがちです。かえって相手を傷つけたり、不愉快にさせたりすることにもなります。

相手を「気の毒だ」「かわいそうだ」と思っても、直接「いたたまれない」と言うことは避けましょう。

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