もう損したくない! 失敗しないスマホの選び方・後編
ドコモ・au・ソフトバンクが発表した新ブランドの始動を皮切りに、訪れようとしている“スマホ料金戦国時代”。スマホ代を節約したいけど調べるのすら面倒という全ての働く女性たちのお悩みに、携帯料金見直しの専門家である鮎原透仁さんが回答します。
今回のお悩み:損せずに携帯会社を乗り換えたい
携帯会社を久しぶりに変えようと思うのですが、やることがたくさんあって何から始めればいいか分からなくなってきました……。機種変更も同時にする場合の、「最も損しない(お得な)」手順を教えてください!
ジャンルを絞ったあとにやることは?
前編では、自分に合うジャンル(大手・サブ・ウェブ・格安)の絞り方をおさらいしました。ここからようやく、絞ったジャンルのメリット・デメリットを比較することができます。
たとえば「私は毎月のパケット使用量が15G以上20G未満だからウェブブランドがいいと思ったけど、留守電が使えないのは厳しい」→「じゃあ留守電も使えるサブブランドにしよう」となるわけです。
まずは自分に合ったジャンルの携帯会社だけをテーブルに並べ、そこから排除していくことが大事。ジャンル問わずすべての携帯会社の料金プランを比較してしまうと混乱するので、注意してください。
乗り換えのタイミングは要注意!
携帯会社各社はよく「乗り換えキャンペーン」を開催していて、タイミングによっては乗り換えるとキャッシュバックや端末値引きなどの特典がもらえるので、他社への乗り換えはお得ではあります。
ただし、古いプランだと未だに違約金が1万円ほどかかってしまうこともあるので、新プランへの変更など適切な準備をしてから乗り換えましょう。違約金に関して詳しく知りたい方は、第5回記事を読んでみてくださいね。ちなみにドコモでは2021年10月から解約金を撤廃。ドコモユーザーはこれを機に携帯会社の乗り換えを考えても良いかもしれませんね。
大手キャリアでも古いプランのままで乗り換えない限り、違約金は0円 or 1,000円で済みます。また、大手キャリア以外のジャンルは解約しても基本的に違約金はかからないので、乗り換えのハードルはかなり低いといえるでしょう。
「サブブランドを契約してみたけど、やっぱり元のジャンルがよかったな」という時も戻りやすいので、試しに一度サブブランドに移ってみるのはアリだと思います。ウェブブランド・格安SIMに関しても同様です。
機種変更したい端末、そのキャリアで買える?
今回のご相談者さんは「機種変更も同時に行う」とのことなので、最終的に絞ったジャンルの中で自分が変更したい機種が購入できるかキャリアがあるかどうかを確認しましょう。キャリアによっては希望する機種が購入できないこともあります。
iPhoneの場合は販売しているキャリアが多く、そもそもApple Storeでも購入できますが、Androidユーザーがサブブランドなどで購入する場合は機種が限られてくることもあるので特に注意しましょう。
移りたいキャリアでは購入できないけど、今自分が契約している携帯会社なら購入できる場合は、一度今の携帯会社で機種変更してから、その新しい端末を持って別キャリアに移ることをおすすめします。もちろん、乗り換えを希望するキャリアで、購入した端末が使用できるか事前確認は必要です。
これら全部を自分で調べるのが不安であれば、店頭でスタッフさんに聞いてみてください。
もちろん、端末の下取りも忘れずに! 下取りに関する記事でも解説しましたが、恋愛と同じで、古いスマホときちんと精算してお別れしてから、新しいスマホを使いましょう。
今回のポイント
- 自分に合ったジャンルの中から、デメリットのあるジャンルを排除していこう
- 乗り換えのハードルはかなり低くなった
- 機種変更も同時に行うなら、乗り換え先のキャリアで購入できるか要チェック
(監修:鮎原透仁、取材・文:高橋千里)
※画像はイメージです
※この記事は2021年10月04日に公開されたものです