上弦の月とは? 由来や下弦の月との見分け方を解説
月の満ち欠けによる名前の種類
月の満ち欠けを表す名称は、上弦・下弦の月以外にも多数あります。
主な呼び方をいくつか見ていきましょう。
月齢1日目「新月(しんげつ)」
太陰暦において、月の満ち欠けの周期が始まる月齢1日目ごろは「新月(しんげつ)」と呼ばれます。
新月は月が消えたように見えますが、実際に月がないわけではありません。月が消えて見えないのではなく、太陽の光が月の後ろ側に当たっている、つまり逆光で地球からは見えない状態になっています。
月齢3日目「三日月(みかづき)」
月齢3日目頃の月の呼び方は「三日月(みかづき)」です。
月の右側が細い弓のように光っている状態を表します。また、三日月には以下のような呼び方もあります。
・初月(ういげつ)
・若月(わかづき)
・眉月(まゆづき)
・蛾眉(がび)
月齢13日目「十三月夜(じゅうさんづきや)」
文字通り、「十三月夜(じゅうさんづきや)」は月齢13日頃の月を表す言葉です。
満月に比べ、月の左側が少し欠けているのが特徴です。十三月夜は満月の次に美しい月の形とされ、特に旧暦の9月13日の夜にはお月見を楽しむ風習があります。

2023年の十三夜はいつくる? 「十三夜」という概念について詳しく解説します。
月齢15日目「満月」「望月(もちづき・ぼうげつ)」
月齢15日目頃の月は、「満月(まんげつ)」や「望月(もちづき・ぼうげつ)」と呼ばれます。地球から見える月の面の全てに太陽の光が当たり、まん丸な形なのが特徴です。
中でも旧暦8月15日の月は最も美しいとされ、十五夜の月見や中秋の名月として鑑賞する習わしがあります。
2023年下半期、上弦の月はいつ見られる?
2023年下半期の上弦の月が見られる日程は以下の通り。
・7月26日(水)
・8月24日(木)
・9月23日(土)
・10月22日(日)
・11月20日(月)
・12月20日(水)
上弦の月とは、右半分が光って見える月のことです。弧を描く半円の形が弓に似ていることから、直線を弦に例えて名付けられたとされています。昼間から真夜中にかけて空に浮かぶのが特徴です。
反対に、下弦の月は左半分が光り、真夜中から昼間にかけて見られます。新月から満月の間の晴れた夜は空を見上げ、上弦の月を探してみてくださいね。
(山本茉莉)
※画像はイメージです
※この記事は2021年09月27日に公開されたものです