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人を信じる方法4つ。人を信じるのが怖い原因と対処法

小日向るり子

人を信じる方法4つ

ここからは、人を信じられるようになるための考え方や行動を紹介します。やりやすいものからチャレンジしてみてください。

(1)原因を探して受け入れる

まずは「人を信じられるようになりたい!」という気負いは捨てましょう。

その上で、「人を信じることができない」という自分の心の状態を探ります。

人を信じられなくなった原因である過去の体験や環境、自分の性格を、まずは事実として受け入れてみましょう

自分の性格を分析したり、過去のつらい体験を振り返ったりすることには勇気が要るものです。

しかし、原因を突き止めて受け入れることは、前に進むための準備をすることでもあります。無理のない範囲でチャレンジしてみましょう。

(2)うそをつかない

人を信じられるようになるには、自分がうそをつかないことも大切です。

例えば、あなたが友達と遊びに行く約束をしていたのに当日行く気がしなくなり、うそをついてドタキャンしたとします。

するとそれ以降、自分が友達から遊びの約束を急にキャンセルされると「友達は、あの時の自分と同じようにうそをついているのでは?」と疑うようになりがちです。

このように、うそをつくと自分が疑心暗鬼になる原因を自分で作ることになります。余計に人間不信にならないためにも、うそをつかないことが大切です。

(3)正しい行いをする

先に述べた「うそをつかない」こと以外でも「正しい行いをすること」を心掛けましょう。

例えば、何かやましいことがある時に理不尽な目に遭うと「この前私が○○したことを、○○さんが根に持って復讐してきたのかもしれない」といった不信感が湧いてくるものです。

しかし、自分にやましいことがなければ「私は悪くない。今回はたまたま運が悪かっただけだ」と割り切ることができます。

自分の言動に対する確固たる自信が、恐れることなく人を信じる力になります

「正しい行いをする」といっても、難しく考える必要はありません。「自分が悪いと思ったら素直に謝る」「何かしてもらったら感謝を伝える」といったことをしっかり守るだけです。

「そんなこと」と思う人もいるかもしれませんが、年齢を重ねると処世術が身について、「少しぐらいなら構わないだろう」という甘えの心が出てくるものです。

いま一度、自分の行動を振り返り、改められるところは改めていきましょう。

(4)自分がされたらうれしいことを人にもする

人を信じるには、「人を信じられる環境をつくる」ことも大切です。

環境犯罪学には「割れ窓理論」というものがあります。これは、「建物の窓が壊れているのを放置しておくと他の窓も割られるようになって風紀が乱れる」という理論です。

この理論は逆もしかりで、落ちているゴミをすぐに回収したり、壊れているところを迅速に修理したりすることで、客のマナーを向上させた施設もあります。

つまり、「環境は人の心に影響する」ということです。

これを利用して、自分がされたらうれしいとことを他の人にも積極的に行い、周囲の環境を良くするように心掛けてみましょう。

一緒にいると温かい気持ちになれる人の周りには同じような人が集まり、そこに好循環が生まれます。

そうした環境をつくることで、自然と人を信じることができるようになっていきます。

焦らず少しずつ変わっていこう

人を信じられない要因は人それぞれで、簡単に受け入れたり乗り越えたりできるものばかりではありません。

ですので、すぐに人を信じられるようになろうとしなくても大丈夫です。

人は人によって傷つけられることもありますが、人によって癒やされ、変わることも必ずできます。

今回紹介したコツを、ぜひ参考にしてみてください。

(小日向るり子)

※画像はイメージです

※この記事は2021年09月17日に公開されたものです

小日向るり子 (心理カウンセラー)

心理カウンセラー
フィールマインド 代表カウンセラー
正社員をしながらボランティアの電話相談員をしていました。「どんな電話も切らない」理念の中で恋愛、自死、癖、愚痴、いろいろな話を聴かせて頂きました。資格取得後はハラスメント相談員を経て現職。相談件数は2200件を超えます。悩みに大小はありません。

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