お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

韓国アイドル&コスメへの一途な愛。コマチさんの場合

#コスメアカの履歴書

ひらりさ

コスメを偏愛するコスメオタクが増えている。中でもTwitterの「コスメ垢」は、よりディープな情報発信の場として話題。この連載では「劇団雌猫」所属のライターひらりささんが、今気になるTwitterコスメ垢にインタビュー。おすすめアイテムや美容愛、さらには人生までをも覗き見ます。

取材・文:ひらりさ
編集:照井絵梨奈/マイナビウーマン編集部

同人サークル「劇団雌猫」所属の美容オタクライターひらりささんが、今気になるTwitterコスメアカの実態を探る連載「コスメアカの履歴書(https://woman.mynavi.jp/tag/rensai_cosme-account/)」。

今回は、コマチさん(@heian_kom)にインタビューしました。

――韓国コスメを中心に情報を発信しているコマチさん。アカウントを開設したのはいつなんでしょうか?

最初に開設したのは大学生の頃でしょうか。もともと自分が良いなと思ったものを周りと共有するのが好きだったんです。でも、自分が求めている情報を調べても、インターネット上にはなかなか「これ」といった情報がない。だったら自分で調べて情報発信してみようと思ったんです。2018年3月ですかね。

――結構最近ですね。私はコマチさんがフォロワー1万人くらいの頃に知ったのですが、その後アカウントを変えていますよね……?

他のアカウントさんみたいにマメに投稿するのが苦手で。あと、フォロワー数が多くなると、韓国コスメに関わらないPR依頼が増えるんですね。フォロワーさんが増えると嬉しい一方で、自分の発信する情報への責任感が増してしまうというか。好きなことを好きなように発信したいと思って、思い切ってアカウントを引っ越しました。

どちらかというと、自分が見つけた新しいブランドを自分のための備忘録としてツイートした上で、共感してくれる人がいたら嬉しいなという思いです。実際日本で未発売の新しいブランドへの反応が大きいですね。

――コマチさんが韓国コスメを好きになったのはいつなんでしょうか。

中学の頃、「少女時代」を見たときです。今まで日本のアイドルしか知らなかったんですが、それとは違う美しさに感銘を受けたんです。メンバーだとスヨンちゃんが好き。

男性グループにハマっていた時代もあるんですが、やはりガールズグループに目がひかれますね。目もとがキラキラして涙袋が強調されていたりとか、アイラインがガッツリ引かれていたりとか。元々目が小さめなので、目元を強調できるアイメイクができたらなと憧れて、韓国コスメを買うようになりました。

当時はスーパーマーケットとかドラッグストアで買っていたんですけど、中学生くらいの頃にエチュードハウスの店舗が日本にできたんです。そこから新大久保に行くようになりました。

――最初に買ったアイテムは覚えてますか?

涙袋を作れるティアーアイライナーですね。

――私も持ってました! 最近はどれくらいコスメにお金を使っていますか?

通販サイト「Qoo10」のメガ割キャンペーンがある時によく買います。月平均で言うと3〜4点ですかね。一回1万円以内です。

――今ハマっているブランドはありますか。

「FORENCOS」です。コンセプトの完成度が高くて、すごくかわいくて。あんまり派手すぎず使いやすい色が揃っているので、ブランドとしてハマっています。特にチークは、粉っぽくなくて質感が肌と馴染みやすいのがお気に入りです。色展開も絶妙なんですよ。ピンクとオレンジの中間の色とか。

あとは「GRINT. 」のハイライトも。韓国のYoutuberさんが使っていたのですが、使いやすいし光の加減が程良かったです。

他に最近感動したのが、「ネオゼン エクストラボリュームカールメタルマスカラ」

マスカラってまつ毛に塗るとモケモケしたり、カスがついたりするのが悩みだったんです。でもこれはブラシがメタル素材になっていて、ダマになることがないんですよ。

まつ毛につけるときの、ツルって感覚も気持ち良い。まつ毛がちょうどよくセパレートされて、自然に上がります。これもYoutuberさんのおすすめでした。

――韓国のYoutuberさんをこまめにチェックしてるんですね。

購入品やスキンケアの動画を見るのが好きですね。最近はまっているのは재유(JEYU)さん。「HERA」のBAをしていた方で、メイクについての知識がすごく豊富。日本語字幕をつけてくださるので見やすいのもあります。コスメだけじゃなくてファッションも参考にしています。

あと、YouTube以外ではコスメアプリの「화해(ファへ)」をよくチェックしています。人気コスメのランキングから化粧品の成分まで見れるんです。アイドルの使用コスメを調べるのも好きですね。韓国語の読み書きは学校でやっていた程度なので、本当に気になる動画だと、韓国語の字幕を出してスクリーンショットを撮り、「네이버(papago)」という画像から翻訳してくれるアプリで日本語に変換して読んでいます。

――最近はどういうメイクを目指していますか?

以前は、蛍光オレンジのような濃い色をリップに塗って、アイラインをガッツリ引く濃いめのメイクだったのですが、年齢とともに趣向も変わって、あんまり茶色の締め色なども入れず、肌に浮きすぎない優しい色でまとめるようになりました。

参考にしているのは「OH MY GIRL」のアリンちゃん。上品な顔立ちで、ナチュラルメイクがかわいいんです。

――この辺りでメイクポーチの中身を見せていただいてもいいでしょうか?

仕事に行く時に持ち歩いているのはこの巾着です。

・ローラメルシエ フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング クッション
・HINCEトゥルーディメンショングロウチーク メロウ
・MAKE UP FOREVERウルトラHDプレストパウダー
・LAKA ウォータリーシアーリップスティック #06Leonard
・CLIO プロシングルシャドウG05

―ファンデーションは韓国コスメじゃないんですね。

これは「OH MY GIRL」のアリンちゃんがモデルをしていたんですよ! ほど良いツヤで崩れ方が汚くない。お直しも簡単で、持ち運びに便利なので使っています。最近はマスクをしているので、あまりお直しはしなくなりましたが。

――やはりマスクでコスメが変わる部分はありますね。

マスク生活が続くと、コスメや美容への関心も薄まったりして、Twitterからも離れていたんです。でも美意識を取り戻そう! と度々思ったりもして……。徐々にツイッターを再開して、情報収集も頑張っているところです。

――今年の春から社会人になったんですよね。それで変わったところも?

仕事に行く時は何も考えずに毎日よく使っているものでスピード勝負でメイクしています。遊びに行く時は、「今日はこれ使いたい」という主役のアイテムを決めて、それを中心に組み立てます。きらっとしたアイシャドウとか明るい色の口紅とか。

――アカウントとの向き合い方でこだわっていることはありますか?

無理せず自分のペースで情報発信すること。忙しい時は、どうしても離れちゃいますね。今、会社で長時間働いているのですが、写真を自然光の入る良い時間帯に取りたいのにそれがなかなかできないのが悩みです。

――メイクにハマって人生変わりましたか?

人生変わった、というと大袈裟になるかもしれませんが、自分がポジティブでいるためのツールだと思います。鏡を見て「良し」と思ったり、毎日出かける楽しみになったりしています。

韓国はまた行きたいですね。コロナ禍に入る前に4回くらい行って、現地のドラッグストアなどで、両手いっぱいにコスメを買ったのが楽しかったです。現地でコスメを見てその場で買う楽しみをまた味わいたいです。

――ありがとうございました!

コスメ垢「コマチ」さんの履歴書

※写真のコスメはすべて本人私物です

INFORMATION

『だから私はメイクする』漫画:シバタヒカリ、原案:劇団雌猫

『浪費図鑑』の劇団雌猫が贈る話題書をコミック化!

メイク道を爆進するうちにあだ名が「マリー・アントワネット」になった女、“推しネイル?にハマって猛練習する女、仕事場での“アドバイス?にうんざりしている女など、メイクを通して見えてくる、「社会」や「自意識」と戦う女たちの悲喜こもごも。

「自分がどうありたいか」と向き合う、共感必至のオムニバス・ストーリー!

※この記事は2021年08月26日に公開されたものです

ひらりさ

1989年生まれ、東京都出身。ライター・編集者。女性・お金・BLなどに関わるインタビュー記事やコラムを手掛けるほか、オタク女性4人によるサークル「劇団雌猫」のメンバーとしても活動。主な編著書に『浪費図鑑』(小学館)、『だから私はメイクする』(柏書房)など。

ブログ:It all depends on the liver.
Twitter:@sarirahira

この著者の記事一覧 

SHARE