立秋はいつ? 立秋の意味や旬の食べ物
「二十四節気」における立秋
先述した「二十四節気」とは、古代中国から伝わる季節の区分法です。1年を24等分して、季節の移り変わりを具体的に表しています。
私たちの生活になじみはないものの、農家では作業の目安とされているのが特徴です。
7月23日頃に「大暑」、8月8日頃に「立秋」、8月23日頃に「処暑」といったように、15日間隔で次の二十四節気に移ります。
小寒や大寒の他、立夏、立冬、夏至や冬至など、聞きなじみのあるこれらも二十四節気の1つです。
「七十二候」における立秋
二十四節気をさらに3分割したものもあります。24×3=72あるので、七十二候(しちじゅうにこう)と呼ばれます。
1つの候に「初候(しょこう)」「次候(じこう)」「末候(まっこう)」があり、その時期の動植物の様子を短い言葉で表しています。
涼風至
「すずかぜいたる」と読みます。立秋の初候で、期間は8月7日から8月11日ごろです。
文字が示す通り、太陽の暑さが和らぎ、涼しい秋の風が吹き始める頃といわれています。
夕方を過ぎると秋の虫たちの音色も聞こえてくるようになります。
寒蝉鳴
「ひぐらしなく」と読みます。立秋の次候で、8月12日から8月16日のお盆の時期です。
日の出前や日没後によく見られるヒグラシの活動が盛んになります。
夏の終わりを惜しむようなヒグラシの鳴き声が由来とされています。
蒙霧升降
「ふかききりまとう」と読みます。立秋の末候で、期間は8月17日から8月22日ごろです。
朝や夕方のひんやりとした空気が過ごしやすく感じられるようになります。雨が降った翌朝の森や水辺に、真っ白い霧が立ち込める様子が浮かんでくるような響きです。
夏と秋の境目を感じられる幻想的な風景を想像してみましょう。