「構いません」は目上の人に使える? 正しい意味や使い方
「構いません」の言い替え表現
使う相手によっては、失礼な印象を与えかねない「構いません」という表現。
ここでは、相手やシーンによって使い分けられる言い換え表現を紹介します。
「差し支えありません」
「差し支えありません」は、「都合が悪くないこと」「支障や妨げにならないこと」を伝える言葉です。
許可や許容の意味を含まないため、目上の人に対して使用しても失礼な印象を与えることはありません。
「支障ありません」も同じニュアンスで使うことができる言葉です。
例文
「この後、10分ほど相談のお時間をいただけますか?」
「承知いたしました。差し支えありません」
「問題ありません」
「問題ありません」は、「問題ない」の丁寧な表現であり、「差し支えない」という意味を持ちます。
「問題ありません」自体が敬語表現ですが、さらに丁寧な言い回しにしたい場合は「問題ございません」を使うと良いでしょう。
例文
「このイメージでいかがでしょうか?」
「ええ、問題ありません」
「大丈夫です」
「大丈夫です」は、「いいですよ」という柔らかな肯定と、「やめておきます」という拒否の、2つの意味があります。
前後の文脈から読み取る必要があるので、注意しましょう。
また、「大丈夫です」は敬語ではないので、目上の人には使用しない方が無難です。
例文
「来週の会議、参加できそうですか?」
「はい、大丈夫です」(肯定)
「この後、みんなで飲みに行きませんか?」
「いえ、私は大丈夫です」(拒否)