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エクセルで掛け算をする方法とは? 値を切り捨て・同時に割り算・まとめて計算するには

上色ゆるり

【応用編】複数のセルをまとめて掛け算する方法

はじめに紹介した方法は、1つの式で掛け算する時に便利です。しかし、実際にエクセルでデータを作成する時は、いくつもの掛け算式をまとめて行うことが多いでしょう。

そこでここからは、複数のセルを掛け算する方法を紹介します。関数を使ったやり方も画像つきで紹介するので、ぜひチェックしてみてくださいね。

「オートフィル機能」を使って一気に掛け算する

連続した数多くのセルに掛け算を設定したい時、1つ1つ式を入力するのは大変ですよね。そのような時に便利なのが「オートフィル機能」です。

1つのセルに掛け算の式を設定し、ドラッグするだけで、何十個ものセルに同じような掛け算の式を設定することができます。それでは画像と一緒に解説していきます。

(1)基礎編で紹介した、セルをクリックして掛け算を設定する方法で、数式を入力します。

(2)Enterキーを押して積が表示されたら、セルの右下にある小さな四角の上にカーソルを合わせます。すると、カーソルの表示が「+」に変わります。

(3)掛け算を設定したいセルの、一番下までドラッグします。

(4)ドラッグしたセルの全てが、最初に設定したセルと同じ掛け算で自動設定されます。セルを選択してみると、数式バーに「=掛けられる数*掛ける数」と表示されており、掛け算の式が設定されていることを確認できます。

指定したセルを絶対参照で固定して掛け算する

「3×5×7」というように、3つ以上の要素で掛け算する時もありますよね。エクセルでは、そのうちの1つの要素を固定するよう、設定することが可能です。「$(半角ドル)」の記号を使うだけで簡単に設定できます。

売り上げデータを作成する時や、経費のデータを作成する時などでよく使われる機能なので、仕事でエクセルを使う人はぜひやり方を覚えておきましょう。

(1)入力済みのセルを使う方法で、掛け算の式を入力します。今回は3つの要素を掛けるので、「=B2*C2*E2」と表示されるように操作します。

(2)「E2」の要素を固定するため、「E」を囲む形で「$(半角ドル)」を入力します。画像のように、「=B2*C2*$E$2」という式になるよう入力します。

それぞれの英数字の直前に「$」を付けることがポイントです。「$E2」というようにまとめてしまうと、正しく固定されないので注意しましょう。

(3)Enterキーを押し、掛け算の積を表示します。

(4)同じ掛け算式を反映させたい一番下のセルまでドラッグすると、「E2」の数字を掛け算した積が、それぞれのセルに表示されます。

もしも、固定せずにオートフィル機能を使うとどのようになるのでしょうか。以下の画像を見てみましょう。

固定せずにオートフィル機能を使うと、一番上のセルのみ「E2」を掛けた数字が反映されています。

しかし2行目以下は、「E3」「E4」「E5」の空白セルがそれぞれ掛け算されているので、結果が「0」と表示されてしまうのです。

「PRODUCT関数」で複数のセルを掛け算する

「=掛けられる数×掛ける数」という式を使う方法で紹介してきましたが、「PRODUCT関数」を使う方法もあります。

関数を使ったやり方は、掛け算と足し算を掛け合わせたい時などに役立つので、覚えておくと良いでしょう。

(1)積を表示させたいセルを選択し、「=PRODUCT(掛けられる数:掛ける数)」と入力します。

(2)Enterキーを押すと、掛け算の結果が表示されます。

関数を使った掛け算では、半角括弧で数式を囲むのが特徴です。また、この方法では「*(半角アスタリスク)」ではなく、「:(半角コロン)」を使うので注意しましょう。

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