「先だって」が表す2つの意味とは? 正しい読み方を解説
「先だって」の類語
「先だって」はここまで紹介してきたように、「先日」や「前もって」といった2つの意味で使われることがあります。
そのため、どちらの意味で使うかによって下記のように類語も異なります。
・「先ごろ」、「先日」の意味を表す場合
以前に、先ほど、この前、この間、先の、その折、近頃、ほんの少し前、先に、前に
・「前もって」の意味を表す場合
先駆けて、先んじて、早々に、事前に、いの一番に、前に、あらかじめ(予め)、予て
使用する類語によってはニュアンスや意味が異なるので、言い換える場合には注意しましょう。
それぞれの類語を一部ピックアップして、詳しい意味と使い方、「先だって」との違いについて紹介します。
「先ごろ」、「先日」の意味を表す場合の類語
まずは、「先ごろ」、「先日」の意味を指す場合の類語について見てみましょう。
類語1.以前に(いぜんに)
「以前」は、今より前の時点、現在から見て近い過去を指す場合に使います。「先日」も同じように近い過去について表すため、同じようなニュアンスで使える言葉です。
例文
・A社の○○様には以前ごあいさつしたことがあります。
類語2.先ほど(さきほど)
「先ほど」も話し言葉などでよく使われる表現です。少し前、いましがたなどと言い換えることもできます。
例文
・先ほどB社の○○様からお電話がありました。
「前もって」の意味を表す場合の類語
続いて、「前もって」の意味を表す場合の類語を紹介します。
類語1.先駆けて(さきがけて)
「先駆けて」も、「先だって」の意味のうち「前もって」に近い意味の類語です。
例文
・他店に先駆けて、当店では電子マネー決済を導入します。
類語2.先んじて(さきんじて)
「先んじて」は、「(人や物事)に先行して」という意味があり、「前もって」の意味での言い換えに使えます。
例文
・イベントの開催に先んじて、詳細をご連絡させていただきます。