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「ファジー」とは? 意味や使い方を解説(例文付き)

Sai

ファジーとは、あいまいであること・柔軟性があることを意味する言葉です。普段なじみの薄いカタカナ語のため、あいまいに理解している人も多いのでは? 今回は「ファジー」の意味や使い方を、例文とあわせて紹介します。

ビジネスシーンでも日常生活でも使用される言葉である「ファジー」。

「ファジーな対応」や「ファジーな性格」といったフレーズを見聞きしたことがあるものの、意味を正確に理解できていない人もいるでしょう。

今回は、「ファジー」の意味や使い方を例文つきで詳しく解説。また、職場や日常生活などでよく聞く「ファジー」を使った用語も併せて紹介します。

「ファジー」とは?

まずは、「ファジー」の語源や意味を詳しく確認してみましょう。

英語「fuzzy」が語源のカタカナ語

「ファジー」は、「毛羽立った」「ぼやけた」という意味の英単語「fuzzy」から来ているカタカナ語です。

布や衣服が毛羽立っている状態を表したり、ものや考え方があいまいな様子を表現したりする時に使われる言葉です。

意味は「あいまいである」「柔軟性がある」

衣類などがふわふわと毛羽立っているという意味を持つ英単語「fuzzy」。しかし、カタカナ語として「ファジー」を使う場合は、この意味ではほとんど使用されていません。

「線毛の輪郭がはっきりせずあいまいである」というニュアンスが転じて、カタカナ語では「境界が不明確であること」や「ぼんやりしていること」という意味合いで使われています。

また、不明確であることは裏を返せばフレキシブルであるということにもつながるため、「柔軟性がある」という意味で使われることも多いです。

参考記事はこちら▼

柔軟性がある人の特徴や、仕事における柔軟性のアピール方法などを紹介します。

ビジネスにおける「ファジー」の使い方(例文付き)

「ファジー」(「ファジィ」)は、平成2年には流行語大賞を獲得しており、現在に至るまで幅広いシーンで使用されてきた言葉です。

しかしその使い方は単純ではなく、良い意味で使われる場合と悪い意味で使われる場合があるため、使うシーンや状況などに気をつけなければ誤解を生んでしまう可能性があります。

ここからは、それぞれの意味で「ファジー」を使う場合の使い方と例文を紹介しますので、トラブルを避けるためにもしっかり用法を確認しておきましょう。

「ファジー」を良い意味で使う場合

良い意味で「ファジー」を使う場合は、ほとんど「柔軟性がある」の意味で使われます。

例えば、社内会議などで同僚の頭の柔らかさを褒めたい時に「ファジーな考えだ」と表現したり、フレキシブルに対応できる人を指して「あの人のファジーさを見習ってね」などと伝えたりするのが主な使い方です。

例文

・取引先へのファジーな対応が評価され、ついに営業成績がトップクラスになった。

・あのようなファジーな考え方ができる人に憧れる社員は多いだろう。

・田中さんのファジーさを見習った結果、トラブルにうまく対処できるようになった。

「ファジー」を悪い意味で使う場合

ポジティブなニュアンスを持つ言葉として使える「ファジー」ですが、「あいまいな」とか「ぼんやりとした」などの表現で使われる場合は、悪い意味や皮肉を含んだ言葉となります。

例えば、上司が顔をしかめながら「この報告書はファジーだね」とあなたに言ったのであれば、報告書があいまいで適当なことを指摘されていると判断すべきです。

このように、状況や相手によっては悪いニュアンスで使われたり嫌味っぽい表現となったりすることもあるため、例文で用法をよく確認しておきましょう。

例文

・企画会議で若手に意見を求めたが、どれもファジーなアイデアばかりで困ってしまった。

・上司にアドバイスを求めたが、ファジーなことしか言われなかったため解決のしようがない。

・急いで報告書を作成したところ、「ファジーすぎる」と指摘されてしまった。

「ファジー」を使った用語

ビジネスでも日常生活でも使える言葉である「ファジー」には、他の言葉と組み合わせて使われている用語がいくつか存在します。

ここからは代表的なものを紹介しますので、意味や使用シーンなどを確認しておきましょう。

ファジー理論

「ファジー理論」とは、人間の言葉や推論に含まれるあいまい性を確率変数として表す数学理論です。

要するに「あいまいであること」をコンピューターに教えるために使われている理論であり、人間のような思考をコンピューターに教え込むことで、正解・不正解以外のケースにも対応できるようにする役割があります。

AIの開発に不可欠な理論のため、IT業界に従事する人は知っておいた方が良いでしょう。

ファジー制御(ファジィ制御)

ファジー制御とは、「YES」か「NO」かの厳密な判断ではなく、「やや大きい」「少し小さい」などのあいまいな判断を定量的に扱える、ファジー理論に基づいた制御方式のことです。

エアコンなどの家電製品の多くに、この技術が組み込まれています。

ファジーネーブル

桃リキュールにオレンジジュースを入れて作るカクテルである「ファジーネーブル」。フルーティーで飲みやすく、実際に飲んだことがあるという人も多いでしょう。

「ファジーネーブル」の「ファジー」は英単語「fuzzy」のことであり、由来には諸説あるといわれています。

1つは、「fuzzy」の元々の意味である「毛羽立った」が「桃」を意味していることから来ている、という説。

一方、桃味なのかオレンジ味なのかが分からずあいまいな味をしていることから名づけられた、という説もあります。

日常生活でよく目にする単語のため、知識として覚えておくと良いでしょう。

ファジーの意味や使い方を正確に理解しよう

ビジネスシーンでも日常生活でも、聞く機会がある「ファジー」という言葉。

普段なじみの薄いカタカナ語のため、意味や使い方をよく知らないという人は少なくないでしょう。

しかし、「ファジー」の意味や場面ごとの使い方などを正しく理解すれば、使いこなすことはそこまで難しくありません。

「ファジー」を使った用語なども併せて確認しておき、どんなシーンでも自信を持って使えるようになりましょう。

(Sai)

※画像はイメージです

※この記事は2021年07月19日に公開されたものです

Sai

旅行会社で5年間コンサルタントとして働いた後、フィリピンやオーストラリアでの滞在を経てフリーライターに。国内外で働いて得た知識や、婚活・国際恋愛・国際結婚などの経験を元に、恋愛や結婚関連、ビジネス系コラムなどに関する記事を多数執筆中。

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