「モラトリアム」とは? シーン別意味と正しい使い方
「モラトリアム」を含む用語
さまざまな分野や業界で使われる「モラトリアム」には、「金融モラトリアム」や「モラトリアム法」のように、他の言葉と組み合わせて使われている用語が数多く存在します。
ここからは代表的な語句を紹介しますので、それぞれの意味をしっかり確認しておきましょう。
モラトリアム人間
「モラトリアム人間」は、「アイデンティティの確立から逃げ続けている人」を指す言葉です。
成人していて特に病気でもないのに職を持たずフラフラしていたり、社会との関係を持たず現実逃避していたりする人が「モラトリアム人間」に当たります。
日本では1970年代後半に『モラトリアム人間の時代』という書籍が売れて認知度が上がった言葉です。それ以降も「モラトリアム人間」は増え続けており、この事態に警鐘を鳴らす専門家も多いと言われています。
モラトリアム傾向
「モラトリアム傾向」とは、社会的満足度や現実・環境に対する自己の精神的位置などを表す指数です。
この数値が高い人は、自分の生き方に自信がなかったり目標ややり甲斐を見出せなくなっていたりする状態にあり、どこかでいつも不安を抱えています。
また、身の回りの出来事に関心を持てなくなったりモチベーションを無くしたりする人も少なくありません。これから社会に出るといった新卒者、または学生などに見られることが多い傾向です。