「意義」とは? 意味や使い方、類義語をわかりやすく解説
「意義」の類義語は?
「意義」と似た意味を持つ類語はいくつかあり、より分かりやすい文章を作るには、状況に応じて使い分けることが必要です。
そこで、「意義」の類語を意味の違いに触れながら紹介するので、ここでしっかり語彙を増やしましょう。
「意味」
「意味」は「言葉の示す内容」を表し、「意義」と同じような使い方ができます。
しかし、「意味」が言葉そのものの内容や価値を表しているのに対し、「意義」は言葉の与える影響や必要性という意味が強いのが特徴。
例えば、「運動の意味」というと「体を動かすこと」という運動の内容を示すのに対し、「運動の意義」というと「体を動かすことによって健康を維持できる」という価値を示しています。
つまり、「意味」は言葉の一般的な内容を示し、「意義」はより限定的な内容で価値や必要性を示しています。
「意味」の方が汎用性も高いので、使い勝手が良い言葉といえるでしょう。
例文
・言葉の意味を理解した上で使いましょう。
・この会合に参加する意味はない。
「定義」
「定義」は、「物事の意味や内容を限定すること」を表し、お互いに共通の認識を持つことを目的に使われます。
例えば、夏のように暑い日の中でも気温が25度以上の日を夏日と決める、ということを「夏日と定義する」と使います。
つまり、あらかじめ「定義」を決めておき、お互いに認識や目的にズレがないようにすることを指すのです。
なお「意義」は「すでにある意味」を表しているため、自分たちで意味決められるという点で「定義」とは異なっています。同時に使用すると意味が分かりにくくなってしまうため、きちんと区別して使いましょう。
例文
・以前決定した定義に基づいて、今回も会議を開催します。
・この定義に照らし合わせると、意味が違ってしまう。
「有意義」
「意義」と似ている「有意義」は、「価値のあること」を表します
「意義」だけでは価値があるかは確定していないため、どちらかというと「意義深い」と似た意味の言葉です。
ただ、価値の高さを比べると、「意義深い」の方がより高いニュアンスとなる点に気をつけましょう。
また、「有意義」だけで価値があることを表しているため、「有意義がない」とは使いません。「有意義」の反対の意味を表したい場合は、「無意義」を使いましょう。
例文
・久しぶりに有意義な休日を過ごせた。
・有意義な議論をするために、会議時間をあらかじめ決めておく。
「目的」
「目的」は、「実現しようとして目指す事柄」を表す言葉で、「意義」の代わりに使っている人も多いかもしれません。
しかし、「目的」は「果たさないと価値がないこと」、「意義」は「結果を問わず価値があること」を表しているため、意味合いが大きく異なっているのです。
例えば、「会議の目的」と表すと「設定した答えを導き出す」必要があり、「会議の意義」にすると「参加すること自体に価値がある」のような意味になります。
「目的」と「意義」を使い分ける場合は、どこに価値の重きを置いているのかを考えて、最適な言葉を選びましょう。
例文
・この会議の目的は、スムーズの料理を提供するための改善策を見付けることです。
・人生の目的を見つけると、楽しいことがたくさん増える。