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職場のコミュニケーションを活性化させる改善法とは

藤井佐和子(キャリアアドバイザー)

職場でコミュニケーションを取るメリット

職場でコミュニケーションを取ることには、さまざまなメリットがあります。「コミュニケーションは苦手だから」と諦めずに、苦手を改善する努力をしていきましょう。

ここでは、職場でコミュニケーションを取るメリットをご紹介します。

(1)ストレスをためにくくなる

メンタルヘルスケアを手掛けるセーフティネットが「仕事について相談できる人が周りにいるかどうか」を調査したところ、「仕事上で困った時に相談できる人がいない」と回答した人には、高ストレス者の割合が多かったのだそうです。

さらに、相談できる人の有無は睡眠時間とも相関性があり、1日の睡眠時間が4時間未満の人のうち38%が「相談できる人がいない」と答えたのに対して、5時間以上になるとほとんどの人が「相談できる人がいる」と回答しています。(日本経済新聞2018年10月22日朝刊より)

つまり、自ら発信するコミュニケーションの中でも、「相談する」という行動ができる人は、ストレスをためにくいといえます。また、相談することで、周りの人が手を差し伸べてくれやすくなるものです。

(2)社内人脈が増えて生産性があがる

社内人脈の多い人と少ない人とでは、仕事の能力に差が出ます。社内人脈が多いと、自部署では解決できないことを他部署の人に違ったアプローチで協力してもらえるメリットがあります。

横のつながりがあることで、「○○部の△△さんに協力してもらおう」と連携が取れ、仕事が早く進むのです。また、「社内で違う仕事をしたい」と思った時に声を掛けてもらえることもあります。

ちなみに人間関係で悩んで、「会社を辞めたい」と思っている方の多くが、限られた人間関係の中で悩んでいる傾向にあります。社内の人間関係を広げておくことで、良い意味での逃げ場を確保することにもなるでしょう。

(3)視野が広がる

社内はもちろんのこと、社外でもたくさんの人と関わりを持つと視野が広がります。自分が経験していないこと、知らない知識などを他人から得られるのです。

そのためには、気の合う人とのやり取りだけでなく、上司や先輩・後輩・他部署の人・価値観の違う人など、いろいろな人と関わってみましょう。

自分と物の見方や考え方が違う人との接点は、見える世界を広げてくれ、自分を成長させてくれます。

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