「運びとなりました」はどう使う? シーン別の使い方や類義語
「運びとなりました」を使うシーンは?(例文付き)
「運びとなりました」という言葉は、改まった印象、丁寧な印象を与える言葉でもあるため、大きな出来事や重要な決定事項の報告の際に用いられます。
どのようなシーンで使える言葉か見ていきましょう。
退職の報告をする時
「運びとなりました」が比較的よく使われるのが、退職の報告をする時です。
例文
・○月○日をもちまして、退職する運びとなりました。
・私事ではございますが、○月末日付にて退職する運びとなりました。
・このたび、○月末日付で退職する運びとなりました。
退職の報告をする際は、日付を一緒に報告するのが一般的な言い回しです。
ビジネスシーンでは、「辞めることになりました」というよりも「退職する運びとなりました」と伝える方が心象も良いでしょう。
退職の報告としてテンプレート的な言い回しなので、覚えておいて損はありません。
結婚の報告をする時
職場では、上司など社内の人に結婚の報告をすることもあります。
そんな時にも「運びとなりました」という言葉は使用可能です。
例文
・このたび、○月○日に結婚する運びとなりました。
・私事ではございますが、このたびご縁があり、結婚する運びとなりました。
「私事ではございますが」という言葉を付けることで、より丁寧な言い回しになります。
「運びとなりました」は、結婚式の招待状などでもよく使われるフレーズです。
転職・転勤を報告する時
退職の報告と同じように、転職や転勤が決まった時にも使えます。
私情の決定事項を伝える時は、上司や取引先など、誰に対して使っても問題ない言葉でしょう。
例文
・このたび、○○支社へ転勤(異動)する運びとなりました。
・○日付で退職し、転職する運びとなりました。
なお、普段あまりコミュニケーションを取らない上司や取引先に対して「運びとなりました」という言葉を使う際は、「内容」に注意が必要です。
私事の報告であれば問題ありませんが、プロジェクトなどの進行や調整を伝える際に使うと、「勝手に判断・決定した」という印象を与えてしまう可能性もあるからです。
会社の設立や移転を報告する時
オフィスの移転や会社を設立することを報告する際にも使えます。
ビジネスシーンでは、会社の周年パーティーなどの催し物、会議の日程変更を報告する際などにも使われます。
例文
・このたび、○○市にオフィスを移転する運びとなりました。
・皆さまのご尽力により、このたび会社を設立する運びとなりました。
サービスや業務が終了する時
「運びとなりました」は、個人的なことから会社のことまで、決定や進捗を報告する際に使える言葉ですが、ネガティブな報告をする際にも使われます。
悪い知らせに対して使われる場合は、「希望とは異なる結末ではあるが」というニュアンスも含まれています。
例文
・誠に勝手ながら、○月末をもちましてサービスを終了する運びとなりました。
・新プロジェクト進行により、現在の業務は一時中断する運びとなりました。