ペンディングの意味とは? 使い方と類語・対義語【例文付】
「ペンディング」の正しい使い方
「ペンディング」が持つ2つのニュアンス
「ペンディング」には、先送りと保留の意味がありますが、この2つの言葉のニュアンスは微妙に違います。そのため、どちらの意味で使うかを明確にしないと、メンバーの中で意思疎通が取れなくなるでしょう。
先送りのニュアンス
先送りは、その場で決断や処理しなかったことに関して、ゆくゆくは実施することを前提に延長することです。
期日を明確にしていなくても、大体の期限を設定することが一般的です。
保留のニュアンス
一方、保留はその場で決断や処理しなかったことに関して、今後の対応が決まっていません。後のことはまだ決まっていないけれど、そのまま現状でとどめておくために使う言葉です。
そのため、期限の設定は基本的には行われません。
ニュアンス別「ペンディング」の使い方と例文
では、「先送り」で使う場合と、「保留」で使う場合、それぞれどう表現したらいいのでしょうか。例文と共に使い方を解説します。
「先送り」の意味で使う場合
例文
・この案件はいったんペンディングにする。
先送りするということは、大体の期限内には実施するということです。
「この話し合いに関しては、いったん○月までペンディングさせてください」というように、一定期間寝かせたい時に使います。一般的には大まかな期限設定を行うことが多いです。
また、「前回の会議でペンディングした案件について話し合いましょう」といった使い方もあるでしょう。
「保留」の意味で使う場合
例文
・あの案件はまだペンディングのままだ。
保留ということは、先の見通しが立っておらず、そのまま置いておくことを意味しています。
保留した案件をどうするのか尋ねる時に、「あの案件はまだペンディングのままですがいかがでしょうか」などと使います。
また、「とりあえずこの件はペンディングしましょう」といったように、しばらくそのまま放置するような雰囲気で使われます。この場合は、期限の設定をすることはあまりない傾向にあります。