「示唆」の意味と使い方。「示唆に富む」や「示唆的」とは?
「示唆」を使った言い回し
ここでは、「示唆」を含む言い回しを紹介します。
さまざまな文章を覚えて、ビジネスシーンで役立ててみては?
「示唆に富む」の意味は「暗に教えられることが多い」
「示唆に富む」とは「暗に教えられるところを多く含む」という意味の言葉です。
直接的に教わることはない、「間接的に勉強になる時」や「それを見たり聞いたりすることで何かを学んだ時」など、ポジティブな表現として使うことができます。
また反対に、「考えさせられる」や「課題が残る」というニュアンスもあり、ネガティブな表現として使われることもあります。
例文
・示唆に富む本を見つけることができた。
・テレビの災害特集番組は示唆に富む内容になっている。
・示唆に富む資料を拝見した。
「示唆を受ける」の意味は「良い影響を受ける」
「示唆を受ける」は「人に良い影響を受けること」を指します。
別の言い方にすると、「刺激になる」「感化される」など、自分にとってプラスになる影響もたらすような状況のことを言います。
例文
・この本の著者はロマン主義の示唆を受けていることが有名である。
・示唆を受けた作品に対して敬意を払う。
・先輩から示唆を受けて構成を練る。
「示唆を得る」の意味は「ヒントをもらう」
「示唆を得る」とは、「ヒントをもらう」や「手がかりをもらう」という意味になります。
物事や人からヒントをもらった場合に「~から示唆を得た」と言い表すことができます。
例文
・昨日読んだ本から示唆を得た。
・上司の話から示唆を得て問題を解決することができた。
「示唆を与える」の意味は「情報を与える」
「示唆を与える」とは、相手に対して「それとなく情報やヒントを与える」という意味になります。
「示唆を与える」の類語には、相手のためになる情報を与えるという意味で「アドバイスする」「助言をする」、相手がキッカケをつかめるようにするという意味で「刺激する」「インスパイアする」などがあります。
例文
・煮詰まっている後輩に解決方法を直接伝えるのではなく示唆を与えた。
・定期的な集会を通して社員に示唆を与える。
「示唆的」は2つの意味合いがある
「示唆的」とは「暗に何かを指し示すこと」と「不適切なものや下品なことを提案すること」の2つの意味があります。
2つ目の「不適切なものや下品なことを提案すること」は、決して良い意味としては使われておらず、マイナスな表現として使われます。
例文
・上司の示唆的な言葉のおかげでプレゼンが成功した。
・示唆的な言動をする友人に困り果てている。