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エビデンスとは。どんな意味&使い方を業界別に簡単に解説

小坂井さと子

「エビデンスの意味は?」と聞かれ答えられますか? 何となく「このような意味だろう」と思っていても、いざ聞かれるとどういうことか説明できないカタカナ語は多くあります。本記事ではエビデンスの意味や使い方、類義語などを語彙に詳しいライターの小坂井さんに簡単に説明してもらいました。

エビデンスという言葉は、「意味をよく知って毎日使っている」という人と、「聞いたこともない。もちろん意味も知らない」という人に分かれる言葉です。しかも毎日使っている人でも、就いている職業によっては指している内容が異なる場合もあります。

本記事では「エビデンス」という言葉について意味を改めて整理し、日本に入ってきたきっかけや定着した理由、実際の使い方などを詳しく説明します。

エビデンスの意味がはっきりしない人はもちろん、意味はよく知っているという人にも、新しい発見があるかもしれません。

エビデンスの本来の意味を知ろう


エビデンスは「証拠」や「根拠」の意味の言葉です。辞書には以下のように記載されています。

エビデンス
証拠。特に、治療法の効果などについての根拠。
(『広辞苑 第7版』)

元々エビデンスは「evidence」という英単語に由来しています。

evidence
(1)(……の)証拠、根拠、(……という)証明、事実
(2)(……を)明白に示すもの、(……の)印、徴候、形跡
(3)【法律】(法廷に提出された)証拠、証言、証拠物件
(4)【神学】証(あかし)、明証、直証

(『ランダムハウス英和大辞典 第2版』)

これを見ると日本語も元の言葉と同じ意味で使われていることが分かりますね。

しかし、なぜ証拠や根拠と言わずに、わざわざエビデンスというのでしょうか。エビデンスという言葉が出てきた背景も確認しておきましょう。

次ページ:「エビデンス」が普及したきっかけ

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