リフレーミングとは? 意味や練習方法を紹介
リフレーミングを活用できるのはどんな時?
私たちは日常生活を送る中で、嫌な気持ちになる時があります。
そんな時、その気持ちを解消するためにリフレーミングが役に立ちます。
具体的にどのような場面で役に立つのか、例を挙げてみましょう。
うまくいかない時
営業成績が上がらない。キャリアアップのための資格試験に落ちてしまった。
このような時に落ち込んでしまった気持ちは、リフレーミングで変えることができます。
次のようにリフレーミングしてみましょう。
・常にうまくいく人はいない。
・自分を成長するための課題が見つかった。
・私には向上心がある。
うまくいかなかった現状をダメだと決めつけるか、現状の良い部分にスポットを当てるかによって、気持ちが変わることが分かると思います。
自分の性格が嫌だと思う時
私は短気だ。よく落ち込む。
このように「こんな自分の性格が嫌だ」と思う時にも、リフレーミングは効果があります。
まず「私は短気だ」をリフレーミングするとしたら、例えば次のようになります。
・私は早く決断しようとしている。
・早く決断することで時間を大切にしている。
そして「私はよく落ち込む」をリフレーミングすると、こんな感じです。
・私はうまくやりたいという意識を強く持っている。
・私は理想を高く持っている。
また、どちらにも共通するものとして、以下のようなリフレーミングも可能です。
・私には自分の改善点に気づく謙虚さがある。
・私は、より良い人になりたいんだ。
リフレーミングによって、それまで自己否定的だった感覚が、「自分のこういう部分も捨てたもんじゃないな」といった自己肯定に変わっていくと思います。
他人に悪いことをしたと思った時
ひどいことを言ってしまった。私がミスしたことで周りの仕事を増やしてしまった。
前提として、申し訳ないという気持ちを相手に伝えることがまず大切です。
それでもネガティブな気持ちが強い場合は、リフレーミングですぐにスッキリ解消とはいかないかもしれませんが、気持ちを少しでも軽くする役には立つはずです。
以下のようなリフレーミングで、気持ちを少し前向きにできるかもしれません。
・他人に嫌な思いをさせたことを認める潔さが私にはある。
・私は他人に嫌な思いをさせたくないという配慮を持っている。
・自分の過ちを真摯に受け止める心の強さがある。
嫌なことをされたと思った時
ひどいことを言われた。店員さんの接客がひどかった。
このように、ショックを受けたり、腹が立ったりした時は、どのようにリフレーミングできるでしょうか?
・相手にも何か事情があったのかもしれない。
・世の中には、こういう人もいるものだ。
・私は何か試されているのかもしれない。
ここまでの例とは少し違った印象を受けるかもしれませんが、このように「気持ちを切り替える効果がある思考転換」もリフレーミングに含まれます。