ダニング=クルーガー効果の意味は? 特徴や対策方法
ダニング=クルーガー効果で生じる悪い面とは?
ダニング=クルーガー効果に陥ることで生じる、悪い面があります。
ここではそんなデメリットポイントを3つ紹介します。
(1)実力不足のままになってしまう
根拠のない自信から傲慢になってしまうと、「自分は今のままで大丈夫」と思い、学ぶ意欲が失われてしまいます。
また、周りが良かれと思ってアドバイスをしたとしても、自分に対する否定的なコメントを受け付けなくなります。結果的に、スキルや能力を磨く機会が減り、実力不足のままになってしまうのです。
(2)不満を持ちやすくなってしまう
自己評価が高いため、思うようにいかない時には周りに対して不満を持ちやすくなります。「自分はできるのに(頑張っているのに)、なぜ評価してもらえないのか」と思うのです。
そこで自己評価と他者からの評価のズレの原因が自分にあると気付ければ良いのですが、この効果に陥っていると、自分以外のもののせいにしがちです。
(3)空回りしてしまう
本人は「自分はできる」と思っているため、その自信が言動に表れたり高い理想を掲げたりしますが、周りは本人の自己評価と同じ評価をしていない場合が多いです。
そのため、言動と中身が伴っていないという印象を与えてしまい、結果的に空回りすることが多くなってしまいがちです。
ダニング=クルーガー効果の良さは「根拠のない自信を持てること」
一方で、ダニング=クルーガー効果の良さもあります。
それは、根拠のない自信を持てることです。
「やればできる気がする」「自分なら何とかなる!」と前向きに思えていれば、新しい物事に対しても気後れせず積極的にチャレンジできます。そうやって果敢に挑戦していくことで、結果的に経験値を積めるようになるでしょう。
もちろん、そのプロセスではうまくいかないことも出てくると思いますが、自信過剰さを行動に結び付けていければ、そのうち実力が伴ってきてバランスが取れるようになる可能性もあります。