「恐縮です」はどう使う? 「恐縮」の意味や例文を紹介
「恐縮」はどんな時に使えるのか?(例文付き)
では、具体的に「恐縮」はどんな場面で使うのでしょうか?
ここでは、場面ごとに使い方と例文を紹介します。
相手から受けた配慮に対して感謝の気持ちを述べる時
上司から褒められたり、取引先からありがたい配慮を受けたりした時、失敗をカバーしてもらうなどのサポートを受けた時に、「〜していただき恐縮です」と使います。
例文のように、お礼の言葉もしっかり述べたり、事後報告をしたりすると、相手にも良い印象を持ってもらえるでしょう。
例文
・先日は、珍しいフルーツをお贈りいただき、恐縮です。スタッフと一緒に、とてもおいしくいただきました。本当にありがとうございました。
謝罪やおわびの気持ちを述べる時
失敗をして迷惑を掛けたり、不快な思いをさせたりした場合に使います。
例文のように、おわびの言葉とともに、今後どのような対策を講じるかなども述べると、謝罪の気持ちがしっかり伝わるでしょう。
ただし、前段でも述べたように「恐縮」の意味が謝罪だけとは限らないため、重大なミスについて謝罪する場面では、「恐縮です」よりも「大変(誠に)申し訳ございません」という言葉を選ぶようにしましょう。
例文
・このたびはご迷惑をお掛けし、恐縮です。誠に申し訳ございません。今後このようなことがないよう、一層留意してまいります。
相手を尊重しつつ、ぜひとも依頼したい気持ちを表す時
ビジネスでは、納期の延長、価格の交渉、参加の依頼など、少なからず相手に負担を掛けそうな依頼をする場面があります。
その場合に、相手を尊重しつつお願いするクッション言葉として「〜して恐縮ですが」というように使います。
例文
・大切なお時間を割いていただき恐縮ですが、ぜひともご高覧(こうらん)の上、ご助言やご感想を賜(たまわ)りましたら幸いです。
相手の依頼や申し込みを申し訳なく思いながらも断る時
「恐縮です」という言葉は、相手からの依頼や申し込みを断る時にも使うことができます。
「断らざるを得ないことを申し訳なく思う」という意味で、クッション言葉として使い、次のように表せます。
例文
・誠に恐縮ですが、昨今原価も上昇しており、そのお値段ではお引き受けいたしかねます。
褒め言葉に対して謙虚さや気恥ずかしさを表したい時
「恐縮です」という言葉は、相手に褒められたことに対して謙虚な姿勢を表す場合に、「とんでもないことです」と同じような使い方をすることができます。
また、気恥ずかしく感じる場合にも使えます。
例文
・お褒めいただき、恐縮です。大変励みになります。
第三者が恐れ多く感じている様子を相手に伝えたい時
身内や部下が相手に対して感謝や申し訳なさを感じていることを伝えたい時に「恐縮しておりました」などと使うことができます。
例文
・先生に本日お会いすることを父に伝えたところ、「先日のお礼をお伝えしておいてくれ」と、大変恐縮しておりました。