欲しいものがない人の心理とは? 7つの特徴とメリット・デメリット
「欲しいものはある?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか? 今回は、何も欲しいものが思い浮かばずに困ってしまう、そんな「欲しいものがない人」について深掘りします。欲しいものがない人の心理や特徴、欲しいものがないことのメリット・デメリットなどを、心理カウンセラーの秋カヲリさんに教えてもらいました。
誕生日やクリスマス、バレンタインなどのイベントが近くなると、恋人やパートナーから「欲しいものはある?」とプレゼント候補を聞かれることもありますよね。
あまり物欲がなく、欲しいものがない人はこうした時に何も思いつかず困ってしまうでしょう。
今回は、そもそも欲しいものがないことのメリットやデメリットとは何なのか、欲しいものがない人の心理や特徴について解説します。
欲しいものがない人の心理
欲しいものが思いつかないと、「どうして欲しいものがないんだろう?」と気になりますよね。まずは、欲しいものがない人の心理を解説します。
(1)現状に満足している
何らかの理由で現状に不満があると「あれが手に入れば満たされるのではないか」とものにすがり、物欲が高くなることがよくあります。
裏を返せば、現状に満足している人は「もっともっと」と望まないので、物欲も低くなる傾向があるのです。
今あるもので十分だと思えていれば、欲しいものはなくなっていくのでしょう。
(2)人の目が気にならない
自意識が強く人の目が気になる人は「もっと自分をよく見せたい」という願望が強く、洋服や車などに投資して自分をよく見せようとするものですが、人の目が気にならなければこうした物欲はなくなります。
「他人にどう見られたっていいや」と思っているので、外見を華やかにしたり高級品を身に着けたりすることに興味がなく、必要最低限のものだけで満足するのです。
(3)将来が不安
漠然とした将来への不安を抱えていると、自分の資産やものをしっかり管理してなるべく多く貯金しておきたいと考える傾向があります。
そのため物欲も低くなりやすく「あまり欲しいものがない、何か買うくらいなら貯金したい」と感じる人も多いようです。
(4)きれい好きでものを増やしたくない
きれい好きな人は整理整頓が得意で、自分に必要なものを必要なだけ持っています。
また、ものが多いほど部屋がごちゃごちゃして整理整頓しにくくなるので、普段から「ものを増やさないようにしよう」と気を付けている人が多いです。
欲しいものがない人の特徴7つ
欲しいものがない人に見られる特徴がいくつかあります。代表的な特徴を7つご紹介します。
(1)保守的
保守的な人は刺激よりも平穏を好み、現状維持に努めます。
そのため、新しいことにチャレンジするよりは、今の状態をキープできるよう継続するタイプで、新しいものを買いたいと願う物欲も控えめ。
そのため、「欲しいものはない」という人が多いです。
(2)心配性
心配性な人は新しいものを買う時にも「本当に必要かな?」「お金の無駄にならないかな?」「貯金した方がいいんじゃないかな?」といろいろな不安を感じ、買い控えしがちです。
こうした考え方が癖になっているので、普段から欲しいものが少ないタイプだといえるでしょう。

心配性の特徴とは? 性格との向き合い方を心理カウンセラーの高見綾さんが解説します。
(3)多忙
仕事や育児など、多忙な生活を送っている人は日々を過ごすことでいっぱいいっぱい。
「単純に買い物をする暇がない!」という理由で、欲しいものが思い浮かばなかったり、ものへの興味がなくなったりします。

忙しい人の特徴とは? なぜ忙しいのか、コラムニストのトイアンナさんが分析・解説します。
(4)執着心がない
もともと物事への執着心がない人は、当然ものに対する執着もありません。
「あってもなくてもいい」という状態なので、わざわざお金を出して買いたいと感じる回数が少ないのです。
物欲に限らず、あらゆる欲が薄いタイプだといえるでしょう。

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(5)貯金が好き
そもそも貯金が好きだから買わない、という人もいます。
消費よりも貯蓄が好きなのです。
ものを買うとお金が減ってしまいますから、できるだけ消費はせずにお金をコツコツためることに喜びを感じます。
(6)物持ちがいい
欲しいものがない人は、新しいものをたくさん買ってどんどん入れ替えていくよりも、買ったものを長く愛用したいタイプ。
何か不具合があっても、修理してなるべく長く使い続けようとします。
そうやって限られた持ち物を長く愛用することで達成感を抱くので、あまり新しいものが欲しいとは思いません。
(7)ミニマリスト
極力ものを減らしたいミニマリストな人も「欲しいものがない」とよく言います。
ものが多いことがストレスになるので、増やすよりも減らすことに意識を向けていて、新しいものにあまり興味を持たないのです。
たとえ興味を持っても「ものが増えるぐらいなら要らないな」と物欲をかき消すことができます。
▶次のページでは欲しいものがないことのメリット・デメリットを解説します。