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「見る」と「観る」の違いは? 意味や使い分けを解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「見る」や「観る」以外で「みる」を表す漢字

「みる」を表す文字は、他にも「視る」「診る」「看る」があります(全て常用漢字)。

「視る」

「視聴」「注視」「直視」でなじみのある「視」には、「注意してじっくりみる」という能動的な意味があります。

一点に集中してじっと「みて」いる状態を表したい時に使う漢字です。

例文

・社長のインタビューが朝の番組で放映されたので、仕事の手を止めて皆で視た。

「診る」

「診」は「病気の具合をしらべる。みる」という意味の漢字で、医療の場で限定的に使われることがほとんどです。

例文

・かかりつけの病院で、オンライン診療が始まったので、母を診てもらいました。

「看る」

「看病」「看護」「看守」の「看」は、手をかざしてみる様子から生まれた会意文字(意味を組み合わせて作られた漢字)です。

「手をかざしてながめる。目の前にあるものをしっかりみる。見守る。見張る」という意味があります。

世話をし、見守る時に使います。

例文

・彼女は病気の父親を本人の希望に添い、自宅で看ることにしました。

次ページ:立場に合った表現を臨機応変に採用することが大切

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