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「見る」と「観る」の違いは? 意味や使い分けを解説

前田めぐる(ライティングコーチ・文章術講師)

「見る」と「観る」の使い分けに迷ったら?

以上のように、「見る」と「観る」の使い分けは、意識的に視界に入れたのかどうかによって区別できますが、それでもどちらか迷った時はどうすれば良いでしょうか。

結論から言えば、使い分けに迷ったら「見る」を使うのがおすすめです。

確かに狭い意味でいえば、「見る」は映像や対象が無意識に入ってきた時に最適ですが、それ以外でも広範囲に使えるからです。

例えば観察で虫を「みる」ことや、後見人として面倒を「みる」ことなど、「見る」は、目で「みる」こと全般に使うことができるのです。

なお、「見」も「観」も漢字自体は常用漢字ですが、訓読みの「観る(みる)」は常用漢字表外です。

特に公用文などの文書では、常用漢字表にある漢字を使うのが一般的なので、使い分けに悩んだら「見る」を使うのが無難です。

次ページ:「見る」や「観る」以外で「みる」を表す漢字

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