「言い得て妙」の意味や使い方とは? 例文・類語を解説
「言い得て妙」はどんな時に使えるのか?(例文付き)
ここまで読んで分かるように、「言い得て妙」は誰かと話している時に、相手の言葉が実にうまい表現である時に、それを褒める慣用句です。
同じような場面で「なるほど、その通りですね」と共感を示すこともあります。
ただし、「言い得て妙」は、その共感にさらに「感服している」「まねができないほどだ」という気持ちをプラスしたもの。
「言い得て妙だね」と言われると、「うまいことをいうね」と言われるよりも独特の奥深さが感じられ、言われた相手も、まんざらではないでしょう。
実際には、次のような場面で使うことができます。
相手の言うことに、心から感心した時
景色や状況をうまく説明できるのは、その人の経験やセンスによるもの。相手の話に感心した時は、その気持ちを「言い得て妙」で表現しましょう。
「まさに」「実に」「確かに」「なるほど」などを加えて強調することもできます。
例文
・あなたが今度の新人を小さな台風と呼んだのは、言い得て妙ですね。確かに元気いっぱいで、その分ハラハラする場面もありますが。
既知の表現や第三者の表現を取り上げて他人に伝える時
「言い得て妙」は相手の言葉に対して褒めるだけでなく、過去の人や第三者が言った何らかの言葉や表現を強調して相手に伝えたい時にも使えます。
例文
・「牡蠣は海のミルク」とよく言われますが、まさに言い得て妙ですね。栄養素が豊富らしいですよ。
誰かが褒めていたことを本人に伝える時
その場にいなかった自分を誰かが褒めていたと後から聞くと、面と向かって褒められるよりもうれしいですね。
もし、あなたが他の誰かに「褒められてたよ」と教えてあげる際には、次のように表現してはどうでしょう。
例文
・部長があなたの企画書を見て、表紙のキャッチフレーズに感心していましたよ。言い得て妙だ、とでも言いたいような表情でした。