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これって不感症かも……。セックスが気持ちよくない原因と対処法

宋美玄(産婦人科医・医学博士)

不感症の症状

さて、そもそも「セックスで感じない」とはどういう状態のことをいうのでしょうか。

一般的にセックスが始まってから終わるまでに、女性の体は4段階の変化をたどっていくといわれています[*1]。

1段階目は性的刺激を受けることによって性的興奮を感じる興奮期。皮膚の紅潮、発汗、心拍数の増加などの全身反応が現れるほか、クリトリスや小陰唇、腟壁が充血し、腟内に潤滑液がしみ出るなど、挿入に適した状態になっていきます。

それがもっと加速するのが2段階目である高原期です。この段階までくると、もはや途中でセックスを止めることはできなくなり、快感に達する3段階目・オルガズム期へと突き進みます。

オルガズムに達した後は、4段階目である回復期を経て、平常時に戻っていくのが、一般的な女性の性反応とされています。

この変化をスムーズにたどれず、どこかで止まってしまったり、前の段階に戻ってしまったりする場合、性機能が正しく働いていない、感じにくい状態にあるといえます。

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