Keyword.01「秋」
好評につき連載継続決定! 今注目の若手俳優・木津つばさのエッセイ連載。毎週1つ編集部から与えられるキーワード(お題)に沿って、自身のルーツや想いを綴ります。キーワードから紐解かれる“木津つばさ”とは?
はじめに
“四季折々”の国。
「羽ばたくつばさ」の連載を開始してからもう半年。
もうこんなにも月日が経ったのかと、自身でもびっくりするほど時が過ぎるのを早く感じます。
その時々で葉も色付き、変わりゆく時間をいくつも過ごしました。
この半年で何が変わったかは人それぞれで、僕も環境や周りの変化に対し、心身共に近づけていくのに必死です。
あっという間の秋。
日本には四季があり、部屋の窓から四季折々の景色が楽しめる。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色。
当たり前に感じている、日本という国の素敵な情景です。
今回は木津の人生に色濃く残る「秋話」でも一つ。
秋といえば、皆様は何を想像されますか?
スポーツ、読書、美術、食欲。秋は「○○の秋」といったような表現がされる唯一の季節です。
学生時代、自分で「○○の秋」を作ってもいいんじゃないか? と思いました。
その時思いついたのが、「自分の秋」。
小さい頃から部活でスポーツをしていた僕は、夏に大会、冬に大会、春に引退試合と、どの季節もスポーツに励んでいたんです。
しかし、秋だけはゆったりと時が流れている気がする、唯一の季節でした。
遊びに行ったり、勉強したり、自分の時間を有意義に過ごす季節。
そう決めてから、今でも秋になると「自分のペースでいいから、ゆっくりやるべきこと、やりたいことをやろう」と思い出すんです。
だから役者になった今でも、秋には特別な何かを感じます。
もし皆様も、時間がある時「自分の秋」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
おわりに
日本の四季には感謝。自分だけの有意義な時間を過ごしてください。
あゝ実家の炊き込みご飯を食べたい秋。
(文:木津つばさ、撮影:Yuto Fukada)
※撮影協力:BOOK&CAFE BAR「BAG ONE」
※この記事は2020年11月01日に公開されたものです