Keyword.09「舞台」
好評につき連載継続決定! 今注目の若手俳優・木津つばさのエッセイ連載。毎週1つ編集部から与えられるキーワード(お題)に沿って、自身のルーツや想いを綴ります。キーワードから紐解かれる“木津つばさ”とは?
はじめに
「楽しむべからず」
演ずる事を楽しみ、表情の移り変わりに驚き
板の上に立つことだけでさえも魅力的な舞台
演劇に出会えたことで、僕の人生が豊かになり
一挙手一投足を噛み締める程まで、幸せを感じられる場所。
「どんな気持ちで舞台に立っていますか?」とよく質問されることがあります。
僕は一言、「親孝行です」と。
それがなぜかというと、「息子の幸せ」という言葉が根本にあるからなんです。
僕にとって最大の親孝行は、自分自身が幸せであることだと思うんです。
だったら僕の幸せは芝居。
親孝行なんです。
そんな姿を皆さまに観ていただけて、それさえも「息子の幸せ」と思ってもらえるなら、これは幸せの大渋滞なのです。
1人1人の思いが幾重にも積み重なって
大きな輪となる。
舞台に限らず、ドラマや映画、何でもそうです。
言葉足らずになってしまいますが、この世界で生きることに誇りを感じます。
ずっと見ていてほしい。
昔の僕には到底言えなかったけど、
今はこれだけ言わせてほしいんです。
おわりに
僕は幸せだよ。本当に。
※この記事は2021年02月28日に公開されたものです