当事者意識とは? 当事者意識がない原因と持つ方法5つ
当事者意識を持つメリットや効果
では、当事者意識を持つとどんないいことがあるのでしょうか。そこにはいくつかメリットがあります。
(1)成長スピードが上がる
当事者意識は、仕事などにおける成長スピードを各段に早めます。なぜなら、自分が主体となって手を動かす、考えることが最も経験につながるから。
外野の目線で、何事にも深く関わるのを避けていると、いつまで経ってもスキルは身につきません。
当事者になるということは、失敗も経験するでしょう。しかし、それを乗り越えて人は成長していくのです。
(2)評価が上がる
前述の通り成長していくと、おのずと周囲はあなたを認めていくでしょう。また、当事者意識を持てる人は少ないため、その姿勢を高く評価されるはずです。
他人事でいた方が楽かもしれませんが、楽をせず、自ら進んでいく姿をきっと先輩や上司は見ていることでしょう。
(3)組織の育成に貢献できる
あなたが主体性を持ち、当事者意識でいる姿は、周囲に良い影響を与えます。その姿を後ろから見て、「仕事を自分事化して頑張ろう」という後輩も出てくるはずです。
つまり、長い目で見たら、あなたの当事者意識は後輩や部下の育成に貢献しているのです。
当事者意識を高める方法
そんな当事者意識が低い人が、当事者意識を高めるにはどうすればいいのか。方法を5つ紹介します。
(1)仕事の目的を理解する
まず、仕事の目的を理解していないと、何のための仕事か分からず、モチベーションが上がりません。自分の仕事がその後、どういった人の役に立っているのか、どんな目的で行われているのかを、まずは把握しておきましょう。
(2)分からないことはまず自分で調べてみる
分からないことを丸投げして誰かに聞くのは、あまり印象が良くありません。自分なりに調べてみて、それでも分からない部分を聞くようにしましょう。
もし調べ方が分からない場合には、「〇〇について調べたいのですが、△△を見たら良いですか?」など具体的に相談しましょう。
(3)「どうしたらうまくいくだろう?」と自分に問いかける
自分自身に、どんな質問をするかは結構大切です。「どうしたらうまくいくのだろう?」と質問をすると、脳は答えを探し始めます。
「どうせ無理」という気持ちがよぎったら、まずはこの質問をしてみましょう。
(4)今の自分にできることを何か1つでもする
会社や他人のせいにしていては、物事は良くなりません。
文句が出そうになったら、「それで、今の自分には何ができるかな?」と考えてみましょう。どんなに小さなことでもいいので、何か1つ実行してみてください。
(5)モチベーションのタネを自ら見つける
当事者意識を持つためには、自らやりがいを見つけることが大切。
あまりやる気の起きない仕事であっても、何か学ぶことは必ずあるものです。「一緒に仕事をする〇〇さんから、△△を学んでみよう」など、自分なりのモチベーションのタネを見つけてみましょう。
当事者意識の低さは百害あって一利なし
当事者意識が低いと周りから信頼されなくなってしまいますし、やるべきことを避けていては自信も付きません。
自分で考えて行動する範囲を増やしていくことが、当事者意識を高めるためのコツです。時間はかかりますが、少しずつでも実践してみましょう。不安が減ってスッキリしてくることが分かると思います。
(高見綾)
※画像はイメージです
※この記事は2020年08月21日に公開されたものです