ルーチンワークとは? 取り組み方のコツや向いている人の特徴
ルーチンワークのデメリットは?
次に「ルーチンワーク」のデメリットを解説していきます。
(1)仕事に飽きてモチベーションが低下する
着手した時は新鮮で緊張感もあっていいのですが、慣れてくると単純作業の繰り返しになりますので、どうしてもやる気や集中力が続かなくなってしまいます。
この場合の対処方法ですが、後述する「ゴールを設定する」のやり方で乗り切るのが有効です。
(2)慢心によるミス誘発の可能性が高まる
最初はマニュアルに沿って、着実にポイントを押さえながら、恐る恐る進めていても、慣れてくると慢心してしまい、手を抜きがちになって、ミスを誘発してしまうことがあります。
この場合の対処法も、後述する「ゴールを設定する」並びに、「その道のプロを極める気持ちで臨む」で克服しましょう。
(3)キャリア形成上の不安が高まる
「ルーチンワーク」だけでキャリアを積み上げていったとしても、テクノロジーの進化が目覚ましい昨今では、それがいきなり機械やロボットに取って代わる可能性もあります。
このような場合に備えて「ルーチンワーク」を受け身でこなすのではなく、「正確かつ迅速に進めるには、どうすれば良いか」という業務効率化の視点を常に持って、自主的に創意工夫に取り組み、成果やノウハウを残すことが肝心です。
ルーチンワークが向いている人の特徴
それでは次に「ルーチンワーク」が向いている人の特徴について、解説します。
(1)飽きずに黙々と継続できる
例えば、機械なら心がありませんから、何千回、何万回と同じことを繰り返しても、愚痴や不満の一つも言いません。
ただ、人には心がありますから、単純作業ばかりが続くと、「これから先ずっとこの仕事をしていくのか……」と、いくらお給与をもらっているといっても、心が折れてしまう人もいるでしょう。
なので、余計な感情を入れることなく、目の前の仕事を淡々と進めることができる人は適任でしょう。
(2)自分のペースで仕事を進めたい、進めることができる
急に新しい仕事が割り込んできた場合に、どうしたら良いのか混乱し、パニックになってしまうというような、変化を苦手とする人も多いと思います。
ですが一方で、こういった人は自分が当初決めた段取り通りに仕事を進めるのは大の得意という傾向があります。そうした人は、「ルーチンワーク」に向いています。
(3)裁量のある仕事が苦手
これは逆説的な話ですが、自ら判断したり決定したりして仕事を進めるのが苦手で、会社や上司から指示や命令をされた方がやりやすい、という人もいます。
こういった人は自ら考えたり行動したりするのが苦痛で、自分に与えられた仕事を着実に進めるのにやりがいを感じることができますので、こういった人も「ルーチンワーク」が向いていると言えます。