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自分探しとは? 自分探しのやり方5つ

小日向るり子

間違った自分探しの方法

自分探しといえば「一旦全て辞めて、海外への一人旅」などを連想しますが、そもそもその方法で本当に自分が見つかるのでしょうか? 自分探しの方法として望ましくないものをご紹介します。

(1)物事の多面性を理解せず苦手なものを切り捨てる行為

日常生活と仕事で考えてみましょう。例えば日常生活では、料理を作るのは好きだけど皿洗いは嫌い、洗濯物を干すのは好きだけど畳むのは嫌い。仕事では、お客様との交渉は得意だけど業務報告書の作成は苦手、資料作成は得意だけど発表は苦手などないでしょうか?

つまり、一つの事柄であっても遂行するまでにはさまざまな取り組みがつきもので、その中にも好き嫌いや得手不得手があると思います。

こうした物事の多面性を理解せず、嫌いなことや苦手なことを避けることだけを求め続ける行為は、ただの現実逃避で究極何もできないということになってしまいます。

(2)多数派への反発

20代後半から30代前半の女性の場合は、結婚や出産、転職など大きな変化が起こりやすい年代でもあります。人は一人では生きていけないため、こうした変化を知ると自分も追随したくなる感情が生じるのは自然なことです。

問題は、そうした時に大きく逆に振り切ってしまうことです。少数派の生き方に大きく舵を切るということは「自分らしさ」ではなく、単に多数派への反発心である可能性もあります。

(3)心地良さだけを追求する

「好きなことだけをして生きていく」というキャッチが新しい生き方のトレンドになりつつある現代ですが、この言葉を自分探しのゴールだと思うことは間違っています。

この言葉は一見すると、楽しそうですしいつも笑って生きている人を想像しがちです。しかし、好きなことだけをするということは、その反面「嫌いなことをしない選択をする」ということで、自分の全言動にそれなりの責任を取って生きていかなければなりません。そこには、強い決意と行動力が必要なのです。

つまり、自分の心地良さばかりを追求する人生は案外ラクではないですし、私たちが自分探しのゴールにすべきなのは、「好きなことをすることよって何を成し遂げたいのか」なのです。

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