「ハードルが高い」の意味とは? 使い方と間違いやすい言葉【例文付き】
「ハードルが高い」という言葉、なんとなく使っていませんか? 今回は「ハードルが高い」の正確な意味や、似ている言葉「敷居が高い」との共通点や違いについて、国語講師の吉田裕子さんに解説してもらいました。
「ハードルが高い」は、会話の中でもよく使われる表現ですが、正確な意味は意外と知られていません。
語源から確認すると共に、日常会話・ビジネス・恋愛のシチュエーションでの例文から、ニュアンスを確認していきましょう。
また、似た表現「敷居が高い」との共通点や違いについても紹介します。
目次
「ハードルが高い」の意味
そもそも「ハードル」は、陸上競技の障害競走で使う器具ですが、そこから転じて、
乗り越えなくてはならない、困難な物事。
(例)水で書かれた物語(1965)〈石坂洋次郎〉「この結婚で、私はまた一つの難ずかしいハードルを越えたのである」
(出典:小学館『日本国語大辞典』)
という意味もあります。
ですから、「ハードルが高い」は、難度が高いこと、難しくて成功するのが困難なことを意味します。
例えば、「私にとってハードルが高い」と用いると、難しい事柄に対し、不安やプレッシャーを感じ、尻込みしている心境が伝わります。
この使い方から派生して、心理的抵抗感があり、あまりやりたくない事柄を言うのにも使われています。