貯金できない人の特徴6選。できる人とできない人の違いとは?
貯金ができないと悩んでいる人の多くは、お金を貯めることのメリットをあまり実感していないからかも。貯金できる人と貯金できない人には、どんな違いがあるのでしょう。この記事では、マネーセミナー講師の安部智香さんに貯金できない人の行動パターンや貯金するメリットを教えてもらいました。
自分では決して無駄遣いをしていないと思っているのに、今月もまた貯金ができなかった……。
そのような人には、共通する特徴があります。
自分の特徴を知って、お金を貯められる体質に変えていきましょう。今回は、貯金することのメリットや、お金を貯めるコツについてご紹介していきます。
貯金ができない人の共通点は?
貯金ができない人には、普段の行動パターンに共通点があります。
自分の普段の行動に当てはまるものはありますか?
(1)コンビニに立ち寄ることが多い
毎朝、コンビニに寄ってお茶を買ってから会社に行ったり、仕事帰り、今日も1日頑張った自分へのご褒美にスイーツを買って帰ったり……。
このような習慣がついている人は多いのではないでしょうか?
こうした毎日のちょっとした支出も、積み重なると意外に出費がかさんでしまうものです。毎日お茶を買うなら、家から水筒を持って行くなど、コンビニの使い方を見直しましょう。
(2)キャッシュレス決済の管理が苦手
新型コロナウイルスの感染予防のための「新しい生活様式」でも推奨されている、キャッシュレス決済。上手に使えば、ポイント還元もありお得な決済方法です。
でも、現金で支払わないことで、「お金を使っている」という意識が薄れがちです。
キャッシュレス決済で買物をしても、「今日支払ったお金」としてその分の現金をお財布から抜いておくなどして、しっかり支出の管理をしていきましょう。
(3)セールやバーゲンが好き
「安いから」という理由だけで、つい必要以上に買い込んでしまっていませんか? また、「3つで○○円」や「期間限定」などの言葉に弱いのもこのパターンの人です。
購入する前に、本当に今必要なものかどうか、よく考えてみましょう。
「考えている間に売り切れたらどうしよう!」と焦る人もいると思いますが、もし売り切れてしまった場合には、「ご縁がなかったんだ」と割り切ることも大切です。
(4)そもそも固定費が高い
「無駄な買物はしていないのに、毎月お金が手元に残らない」という人は、固定費が高い可能性があります。
家賃や光熱費、スマホ料金の見直しをすることで、貯金に回せるお金が出てくるかもしれませんよ。
(5)誘われると断れない
職場の飲み会や、友人からの遊びのお誘い。断れずに仕方なく参加していませんか?
人間関係は大切ですが、金銭的に厳しい時や、自分の気持ちが乗らない時もあります。
そんな時は無理して参加せず、参加したとしても二次会は断る、タクシーを使わずに済むよう終電前に必ず帰るなど、自分のルールを決めるといいでしょう。
(6)部屋が散らかっている
部屋が散らかっているために必要な物が見当たらなくて買い直したり、クローゼットが整理されていないために同じような洋服を購入したりすると、もったいないですよね。
また、財布の中にレシートや使っていないポイントカードがたくさん入っていて、今お金がいくら入っているか分からないと、無駄遣いしていても気付きにくいです。
まずは整理整頓から始めてみると良いかもしれません。
貯金するメリット
貯金ができなくても、「今月なんとか暮らせたから、まぁいいか」と思っている人もいるのではないでしょうか。
でも、毎月その繰り返しをしていると、何かあった時に困る可能性があります。
ここでは、貯金をしておくことで得られるメリットについて、ご紹介していきます。
(1)急な出費に対応できる
普段の生活はなんとか過ごせていても、急な出費が必要になる時もあります。
例えば、冠婚葬祭の費用などが発生したり、電化製品が壊れたりした場合、毎月の給与から支払うと赤字になってしまうことがありますね。
でも、貯金をしておくとそのような急な出費にも対応できます。
(2)転職や退職した時に困らない
もし、転職や退職で仕事を辞めることになった場合、自己都合だと失業保険が給付されるまで約3カ月かかります。
貯金があると、生活費に困ることもなく、焦らずじっくりと転職先や自分の将来について考える余裕が持てますよ。
(3)病気でしばらく働けなくなっても安心
万が一病気でしばらく会社を休むことになった場合、有給休暇や傷病手当金を利用することになるでしょう。
でも、傷病手当金は給与の3分の2しかもらえません。収入が減少しても、家賃や光熱費は支払っていかなければなりませんね。
貯金があれば、安心して治療や休養に専念することができます。
(4)将来の大きな出費に備えられる
人生にはさまざまなライフイベントがありますが、その中でも住宅資金、教育資金、老後資金は人生の三大資金と呼ばれ、多額の出費を伴います。
そのため、少しでも早いうちからコツコツと貯めていく必要があります。
貯金ができるようになるコツ
先述してきたように、貯金をしておくことで得られるメリットは大きい、ということが分かります。
では、どうしたら貯金ができるようになるのでしょうか?
ここでは、貯金ができるようになるコツをお伝えしていきます。
(1)1カ月の収支を知る
自分の家計の1カ月の収支を知ることから始めましょう。
まずは「何に」「いくら」使っているかを把握することが大切です。
1円単位で家計簿を付ける必要はありませんが、毎日手帳に、使ったお金をメモしておくだけでもOKです。
1カ月続けてみると、自分の家計の傾向が見えてきます。収支がプラスだった人は、プラス分はしっかり貯蓄に回しましょう。マイナスだった人は、家計の見直しが必要です。
(2)固定費を見直す
家計を見直すには、数十円の節約をするより、固定費を見直すことで翌月から自動的に大きな節約ができるようになります。
家賃は固定費の中でも一番大きい支出です。給与の2割~3割で抑えたいですね。
また、光熱費は、電力・ガスの自由化により、自分に合ったプランを選ぶことができるようになりました。さまざまなキャンペーンでお得になる場合もあるので、一度シミュレーションをしてみるといいでしょう。
(3)自分の行動パターンを見直す
先ほどもお伝えしましたが、貯金ができない人には共通のパターンがあります。
自分がどんな行動パターンかを把握してみて、見直せるところは見直してみてくださいね。
(4)「収入-貯蓄=支出」の仕組みを作る
家計の収支を見直すことで、毎月お金が手元に残るようになることでしょう。
でも、「毎月やり繰りをして、残った分は貯金」という方法では、なかなか貯金を続けていくことができません。
貯金を続けるコツはズバリ、「収入-貯金=支出」の仕組みを作ることです。これを「先取り貯蓄」といいます。
会社に財形貯蓄や企業型確定拠出年金制度があれば、給与から天引きされ、自動的に貯まっていくので便利。各銀行が取り扱っている自動積立定期預金を利用するという方法もあります。
一般的な目安としては、収入の2割程度は貯金に回せるといいでしょう。
「自分では貯金ができそうもない!」という人は、そうした仕組みや制度も活用してみると良いかもしれません。
貯金は「安心」を生む
いかがでしたか?
貯金をしようとやみくもに節約をしても、ストレスになりますし、なかなか貯まりません。でも、コツさえつかめば簡単に続けることができます。
自分に合った貯金をして、「安心」を手に入れましょう。
(安部 智香)
※画像はイメージです
※この記事は2020年06月28日に公開されたものです