左利きの人なら思わず共感? 左利きあるある20選
右利きの人口よりも少ないとされている、左利き。日常において、物事とのちょっとした相性の悪さを感じてしまう場面もあるのではないでしょうか? そんな、左利きの人なら思わず共感してしまうような「あるある」を、コラムニストのひろたかおりさんにまとめてもらいました。
「利き手が左」という人は決して珍しくありませんが、右利きの人に比べると割合が少ないせいか、日常生活でいろいろな“不具合”が起こりがちです。
不便まではいかないけれど、ちょっとつまずいてしまう日常での「あるある」について、まとめてみました。
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左利きの人の「あるある」20選
- (1)横書きのノートだと手が汚れる
- (2)食事の時に隣の人と肘が当たる
- (3)自動販売機はお金を入れる時から大変
- (4)スポーツ用品で「左利き用」は種類が少ない
- (5)駅の改札を通る時に変なポーズになる
- (6)手帳型のスマホケースは使いづらい
- (7)レストランではカトラリーを並べ直す
- (8)ハサミは「左利き用」じゃないと使えない
- (9)回すタイプのドアノブは困る
- (10)「右側にサイドテーブルの付いた椅子」の使えなさは異常
- (11)右利き用に設定された時計が使いづらい
- (12)会社のデスクの引き出しが遠い
- (13)バイキングなどの「レードル」が天敵
- (14)習字がつらすぎる
- (15)メジャーは目盛りが逆さまになる
- (16)右利き用に設置された「コイル付きボールペン」が地獄
- (17)柄付きのコップは「後ろ姿」しか楽しめない
- (18)「両利き」と勘違いされることも
- (19)有名な人が左利きだとうれしくなる
- (20)友人に左利きがいたときの親近感が半端ない
- 少数派だからこその喜びも
左利きの人の「あるある」20選
それではさっそく、筆者の身の回りにいる左利きの友人に聞いた「あるある」も含めてご紹介していきます。
(1)横書きのノートだと手が汚れる
横書きのノートの場合、「左から右」へ文字を並べていくので書いた字の上に左手がかぶってしまい、小指側の側面が真っ黒、なんて当たり前。
縦書きだと問題ありませんが(この場合右利きの人は手が汚れる)、横書きの「左から右に書く」設定とは一生付き合っていかなければいけません。
(2)食事の時に隣の人と肘が当たる
左手でお箸やスプーンを持つので、右利きの人が隣にいると高い確率で肘が当たります。
なので、右利きの人と並んで食べる時は気を付けて座る、レストランなどでは左端の席を狙うなど、人知れず苦労するのが左利きです。
(3)自動販売機はお金を入れる時から大変
お金の投入口が右上にある自動販売機は、体を正面からそこまでずらさないといけないのが小さなストレス。
紙コップ系の自動販売機の場合、扉の開く向きが逆になるので取り出すのが大変です。
(4)スポーツ用品で「左利き用」は種類が少ない
例えば野球のグローブの場合、右利き用なら種類がたくさんあって選べるのに、左利き用になると品ぞろえが少なくてがっかり。そもそも探すのが大変です。
テニスのラケットは、右利き用のものにグリップテープを巻いて調節しなくちゃいけないことも。左利き用のスポーツ用品って、まだまだ少ないのですね。
(5)駅の改札を通る時に変なポーズになる
自動改札を通る時、左手を前にクロスした格好だとちょっと変だしもたつきます。
「切符やICカードをわざわざ右手に持ち替える」手間が毎回あるのも、左利きあるある。同じように不自然な体勢で通ろうとする人を見かけたら、「あの人も左利きかな」とつい目がいきます。
(6)手帳型のスマホケースは使いづらい
手帳型のスマホケースは、たいてい「右から左に開く」作りになっています。
左利きの場合その動作に違和感があり、使いづらいもの。最近は、左利き用に「左から右に開く」ものも増えてきました。
(7)レストランではカトラリーを並べ直す
右手側にナイフ、左手側にフォーク。当然のように「右利きの人用」に並べられたカトラリーを、そっと並べ直す。
同じように、お箸の向きもいちいち変えないといけないのが左利きあるあるです。
(8)ハサミは「左利き用」じゃないと使えない
今は左利き用のハサミも多く見かけるようになりましたが、右利き用のものだと握りづらいし切れないしで、本当に大変です。
(9)回すタイプのドアノブは困る
回すタイプのドアノブは、ほとんどが「握って右に回転させる」やり方。これを左手でやると、手首がねじれておかしなことに。
レバータイプなら少しはストレスが軽減されますが、右向きに付いているものを左手で押し開ける動作にはやっぱり違和感があります。
(10)「右側にサイドテーブルの付いた椅子」の使えなさは異常
大学の講義室やセミナーなどで見かける、右側にノートを広げる小さなテーブルをくっ付けた椅子。あれは左利きの人は使えないと言っても過言ではありません。
字を書こうと思えばどうやったって大きく体をねじることになり、もはやただの肘置きと化します。
(11)右利き用に設定された時計が使いづらい
多くの腕時計が、「左手に巻いて、右手でリューズを触る」ことを想定して作られています。
左利きの人が右腕に着けると、リューズを操作しようと思えば手がおかしな角度になり、使いづらいことこの上なし。
(12)会社のデスクの引き出しが遠い
座って右側に設置されている、会社のデスクの引き出し。
左手でも使えないこともないけれど、「なんか遠いな」と感じるのも左利きあるあるです。
(13)バイキングなどの「レードル」が天敵
レストランのバイキングなど、スープの寸胴に入っている、「注ぎ口が手前に付いている」レードル(お玉杓子のようなもの)。
せっかくスープを注ぎやすく工夫された作りも、左利きにとっては使いづらさばかり感じます。
(14)習字がつらすぎる
筆の入り方が右向きになる書道。左利きの場合、不自然だったり書きづらかったりと大変な思いをします。
「硬筆は左で、毛筆は右で」と使い分ける人もいますが、右利きの人をメインに考えられた書道でつらい思いをする人は多いはず……。
(15)メジャーは目盛りが逆さまになる
左利きの人が一般的なメジャーを使うとき、右利きの人と同じように左から右に図るという人も多いですが、本当に楽なのは右から左に図る動作。
でも、これだと目盛りが逆さまになるんですよね……。
(16)右利き用に設置された「コイル付きボールペン」が地獄
役所などでよく見かける「落下防止のコイル(紐)が付いたボールペン」って、たいてい右側に置かれています。
あれを左利きの人が使おうとすると紐を思いっきり伸ばすことになるので、ちょっとおかしな図になるのもあるあるです。
(17)柄付きのコップは「後ろ姿」しか楽しめない
右手に取っ手の付いたコップは、メインの絵柄が正面に描かれていることがほとんど。
正面は顔、背面は後ろ姿でキャラクターが描かれているような「取っ手が右側コップ」を左利きの人が使うと、後ろ姿ばかり目にすることになります。
そんな悲しい事態を避けるため、「全体に柄の入ったコップを買う」という人も多いのでは。
(18)「両利き」と勘違いされることも
左利きの人にとっては、「左手で筆記しながら右手で電卓を叩く」「消しゴムを持ち替えずに使う」なんて動作が普通にできたりしますが、これを見た右利きの人が「すごいね」「両利きなんだね」と勘違いすることがあります。
いえ、生きていく上でこれが便利なだけです……。
(19)有名な人が左利きだとうれしくなる
俳優の小栗旬さんや石原さとみさん、あのアインシュタインも実は左利き。
「CMを見て左利きなんだと知った時にうれしくなる」など、有名な人が左利きと分かると、ちょっとテンションが上がります。
(20)友人に左利きがいたときの親近感が半端ない
珍しくないとはいえ、なかなか見つからないのが同じ左利きの人です。
親しくなった友人とご飯を食べに行ったらなぜか肘が当たることもなくスムーズに進み、「同じ左利きだからか!」と気付いたときの親近感は大きなもの。
左利きの大変さを分かち合える人がいるのは心強いですね。
少数派だからこその喜びも
世の中、どうしても右利きの人用に設定されたものが多いせいか、左利きの人にとっては使いづらさを感じる場面が多くあります。
でも、左利きにも優しいグッズを見つけたり、少数派だからこその連帯感を味わえたりと、右利きとは違う「ちょっとうれしい」を感じられるのも、左利きあるあるです。
生活の中で不便に感じる部分は工夫をして、より楽しい毎日を送りたいですね。
(ひろたかおり)
※画像はイメージです
※この記事は2020年06月27日に公開されたものです