在宅ワークに慣れすぎて「出社したくない」時の対処法 #お仕事ハック
仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。
今回は「在宅ワークに慣れすぎて会社に行きたくない」という女性のお悩みに、コラムニストのヨダエリさんがアドバイス。
在宅ワークに慣れすぎて会社に行きたくない
私の会社では、コロナの影響で一時的に在宅ワークになりました。最初は慣れない在宅ワークでしたが今ではすっかり生活の一部に。6月になり、少しずつ出社再開になる気配があるのですが、会社に行く気が起きません。一人暮らしで、しばらく誰にも会っていないので、人とうまく話せるかも心配です。どうすれば前みたいに会社に行けるようになりますか?
我が家は、部屋から電車が走る様子が見えます。6月1日になった途端、5月はガラガラだった電車にミッチリ人が乗っていて、「やっぱり今日から出社になった人たち多いんだ!」と思いました。
久々の出社、不安なのはみんな同じ
久々の満員電車、グッタリしますよね(こんなに“密”で大丈夫か、という不安もありますし)。
久々のオフィスファッション、窮屈だなぁと感じるでしょう。久々のフルメイク、「毎日よくこんなことしてたな」と思うかもしれません。
でもそれ、自然な反応ですよね。在宅ワーク生活を2カ月も続けた後で、さぁまた出社生活ですよと言われて、いきなり気持ちや体を切り替えられる人なんていないと思います。
なので、あまり深刻に捉えず「不安なのはみんな同じ!」と自分に言い聞かせましょう!
「人のいる空間」に自分を慣らしておこう
その上で、なるべくスムーズに出社生活へと軟着陸すべく、人のいる空間に自分を慣らしておくことをおすすめします。
例えば、休日に徒歩圏内ではないエリアまで電車で買い物に行ってみる。スニーカーではなくヒールのある靴を履いて出掛けてみる。3密に注意しながら気心の知れた友人と食事をしてみる、などなど。
面倒だな……と思うかもしれません。でも、いざ出かけてみたら、久々に見る電車からの風景、身だしなみを整えて背筋が伸びる感覚、人と言葉を交わして笑い合う瞬間などを新鮮に感じると思います。
「そうだ、こんな楽しさ、気持ち良さがあった」と思い出し、同時に不安も和らぐはず。
さらに朗報。しばらく出社しないうちに在宅勤務に慣れたということは、しばらく出社していたら、それにも慣れる可能性が高いです!
コロナ禍で得た、新たな視点を大切に!
ただ、在宅勤務を経験したことで、以前は深く考えずに受け入れていた慣習や仕事の進め方を「非合理的だな」「意味がないな」と感じることもあるかもしれません。
でもそれは、ステイホーム生活であなたが新たな視点から物事を見られるようになった証拠。
“新しい生活様式”とは、感染拡大に注意しながら社会・経済活動を維持すること。それってコロナ前に戻ることではなく、新しい視点を得た者同士が協力し合って、コロナの期間で見つけたマイナスをプラスに変えていくことだと思うんです。
だから、久しぶりに出社して戸惑うことや疑問に感じることがあったら、誰かに相談すればいいんだ、という気持ちも忘れないようにしてくださいね。それが、働き方などが改善されるきっかけにもなります。
進化の前には必ずカオスがある。世界も、会社も、あなたも、ネクストステージに進んでいる最中ですよ。頑張って!
POINT.
・久々の出社生活は誰もが不安、深刻に捉えなくても大丈夫
・事前に電車移動や会食などをして、人のいる空間に自分を慣らしておこう
・新たな疑問が生まれたなら、それはあなたが進化しつつある証拠
・コロナ禍で得た視点を、職場で生かしていこう!
(文:ヨダエリ、イラスト:黒猫まな子)
※この記事は2020年06月16日に公開されたものです