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在宅ワークで発生する「無駄なリモート通話」の切り抜け方 #お仕事ハック

#お仕事ハック

ぱぴこ

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。

今回は「無駄なリモート通話を切り抜けたい」という女性のお悩みに、外資系OLコラムニストのぱぴこさんがアドバイス。

無駄なリモート通話を切り抜けたい

うちの会社は在宅ワークがまだ続いていますが、直属の先輩からよく通話がかかってきます。通話の半分が業務について、もう半分が上司への悪口で終わります。正直、無駄な時間です。だけど私は後輩なので、言うことを聞くしかないのでしょうか。うまい切り抜け方はありますか?

株式会社リンクライブが行った「第1回 新型コロナウイルス感染拡大に伴うリモートワーク実態調査」では、なんと75%以上が「在宅ワークで無駄な会議が減った」と回答しています。

が、悲しいかな相談者さんは在宅ワーク中に「無駄な通話」によって時間を拘束されているとのこと……。由々しき事態です。

ぱぴこ総研 研究結果:無駄な会議や会話の中身は10割、悪口・愚痴

ぱぴこ総研の調べによると、最も生産性のない会議や会話は「だらだらと喋る悪口と愚痴」です。

不満がたまっているチームのガス抜き的に実施するのは意味がありますが、主に目上の人々がバイネームで「イケてる、イケてない」という話で盛り上がるほど、若手は冷めていきます。この構図はつまらない会社の飲み会でも同様です。

相談者さんはまさにこれに巻き込まれており、しかも「通話」のため、1対1のコミュニケーションによって強制されています。対面の会議なら誰かがカットインしてくれることもありますが、通話では自分が切り上げなければずっと相手の愚痴が続いてしまいます。

半分は業務の話・半分は悪口ということで、50%が生産性のない会話となる自体は避けたい。しかし「通話」は、会議よりも閉鎖的なコミュニケーションのため、なかなか脱出するのが難しい。でもこの状況は困る。

じゃあ、どうしたらいいのでしょうか。

「困った通話」を減らす・切り上げる方法

通話の頻度、時間によっても多少は変わりますが、対応策は大きく2つの方向性が考えられます。

1.通話での確認を最小限にする
2.通話で業務外の無駄話が発生したら、切り上げる

そもそも「通話」の機会を減らすアプローチと、うっかり「通話」が発生してしまった時いかに早く切り上げるかのアプローチがあります。

1.通話での確認を最小限にする

まずは「通話での確認を最小限にする」という方向性の対応策を考えていきましょう。

メール、チャットなどの文字コミュニケーションを主体にする

電話だと「愚痴」が発生してしまうので、メールやチャットなどの文字コミュニケーションに切り替える方法です。

これは先輩とのネゴシエーションが必要になりますが、「電話だとメモ取りなどが発生してしまう」「別の業務を実施している時に割り込みが発生するので集中力を欠いてしまう」などの理由を付けて、メール・チャットでの対応に切り替えるのが有効です。

通話に応答しない

先輩が通話しようとしてくるのは「その手段が早いと思うから」かつ「ついでに話ができるから」だと推測されます。

「通話確認の最小化」を目指すためには、「そもそも通話だと確認スピードが遅れる」という状態を作り出す必要があります。そこで、物理的に「通話に応答しない」というのは一つの策です。

急いでいるならメールなどで追って連絡もくるでしょうし、こちらからも「すみません、他の業務で応答できませんでした。どの件でしょうか?」とメールで返信することで、通話コミュニケーションからの脱出を図れます。

2.通話で業務外の無駄話が発生したら、切り上げる

次に、通話で無駄話が発生してしまった場合、いかに早く切り上げるかを考えましょう。複数の言い訳を活用していかに「無駄」を省くか……それがポイントです。

別の業務が入ったことにする

最もありがちな手が「すみません! 別件で連絡しなくてはいけなくて」「次に打ち合わせがあって」「すぐに取り掛からなければいけない業務があって」など、別のしかるべき理由を用意することで切り上げる戦法です。

充電が切れそうということにする

単純に「あ、ごめんなさい! スマホの充電がやばいので今度また聞かせてください!」的に逃げる方法です。

スピーカーにしつつ無視する

ある意味角が立たない方法がこれです。通話をスピーカー設定にして、たまに適当に相づちを打ちながらメールや別の業務をする。これに尽きます。

マイクはミュートしていてもいいと思いますが、たまに相づちを打つくらいがちょうどいいです。タイピング音などがあちらに聞こえつつ、微妙に上の空な雰囲気を出せば先輩も察してくれるかもしれません。

リモートだからこその困り事に、いかに対応するか

普段は雑談程度で特別愚痴・悪口が多い人ではないのに、リモートワークになってから過剰に「無駄話の時間」を取ってくるのであれば、その人はコミュニケーションロスでちょっとメンタルの状態が良くないのかな? とは思います。

それをケアするのは後輩の仕事ではないのですが、多少そんな視点を持つとスルー力が上がるかもしれません。

ただ、相互に不満を吐き出せるならまだしも、明確に業務への影響が出ている場合は非常に困るので、本記事で挙げた切り抜け方を試しつつ、上司に相談するのが良いと思います。

良い面・悪い面があるリモートワークですが、通勤などの時間が削れるのは間違いなくプラスなので、メリットを最大化して業務に取り組んでください。

POINT.

・通話は1対1で時間を拘束されるため、「無駄な対面会議」より扱いが難しい
・通話という手段を封じる、無駄話が起きた時に切り上げる、の2段構えで考える
・愚痴と悪口がリモートワーク後に増えたなら、その人はストレス過多かも

(文:ぱぴこ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2020年06月09日に公開されたものです

ぱぴこ (外資系ときどき激務OLコラムニスト)

外資系ときどき激務OLコラムニスト。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)。
Twitter:@inucococo

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