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withコロナ時代の「新しい恋愛様式」大予想 #生きていけ、私

生きていけ、私

仁科友里

女性がタフに明るく生き抜いていくために、世の中の出来事をどう見たらいいのか。ライターの仁科友里さんが贈るコラム連載「生きていけ、私」。

こんにちは、ライターの仁科友里です。

2020年5月25日、東京都など首都圏4都県と北海道の緊急事態宣言の解除が発表されました。ようやく外出ができるようになってやれやれといった感じでしょうが、これで新型コロナウイルスに感染する危険性がなくなった、もう感染しないということではありません。

新型コロナの感染を防ぎつつ、日常生活を送るために、政府は「新しい生活様式」を発表しました。この発表が、皆さんの恋愛・婚活スタイルをどう変えるのか、考えてみましょう。

(1)日頃の人間関係がモノを言う

「新しい生活様式」によりますと、食事で気を付けることは「料理に集中、会話は控えめに」「多人数での会食は避けて」「発症した時のために、どこで誰と会ったかメモ」「三密の回避」とあります。

つまり、合コンのように、初対面で男女がワイワイお喋りをしながら食事をするのは新型コロナ感染対策としては、よろしくないということになります。

周りの人間関係から相手を探す時代に

こういう時代の婚活は、同じ会社や学校など、既に自分が持っている人間関係の中から結婚相手を探すことが増えていくように感じています。

まるっきり知らない人と精神的な距離を縮めるのではなく、元々共通項が多い、もしくは知っている人の中から、お互いに結婚相手としてふさわしいかを考えるようになるのではないでしょうか。

女子校育ちで、同級生に男子がいないという人もいるかもしれませんが、そういう人はサークルの友達や、会社の同僚など、知っている人のツテをたどりまくりましょう。親戚に「いい人がいたら、よろしくお願いします」と声をかけるのも有効です。

「既婚の先輩」からの紹介も手

会社にいる既婚の先輩からの紹介というのも、よくある出会いのパターンです。

職場は仕事をする場所ですから、同僚や先輩と親しく付き合わないといけないという決まりはありません。しかし、自分を応援してくれる人が身近にいるというのは、何かと心強いことは確かです。周囲の人に助けてもらえると、婚活の時短にもつながります。

これまで「仕事は仕事、プライベートとは別」と割り切っていた人も、こういう状況ですから、人付き合いの方法を考えてみてもいいかもしれません。

(2)初対面はネット、デートはアウトドアが定番に

「新しい生活様式」は「人との間隔は、2m(最低1m)空ける」「外出時、屋内にいる時や会話をする時は、マスクを着用」としています。

このルールを守ると、カフェでお茶をする、映画を見るといったこれまでの定番デートは厳しいでしょう。

「初めまして」はマスク不要のネットで

なので、「初めまして」の出会いはマスクを付けないで済む(お互いの顔が見える)オンラインが主流になるのではないでしょうか。

女性のルックスは婚活において、非常に重要な要素なので、「オンラインできれいに見える方法」を徹底的に研究してください。

仲良くなったらアウトドアデートを

「新しい生活様式」は「食事は屋外空間で気持ち良く」「持ち帰りや出前、デリバリー」を推奨しています。

合コンのようにレストランで集まると、どうしても三密になってしまいますが、アウトドアのデートならそうなりにくいということでしょう。

ただし、ゴルフのように、ゴルフそのものはアウトドアでも、カートや更衣室、お風呂やレストランなど、その前後の行動や空間が三密に該当しやすくなることはあるので、注意してください。

YouTubeでキャンプの動画が人気だと聞いたことがありますが、これからは知り合った人とバーベキューやハイキング、親しくなったらキャンプなどアウトドアで距離を縮めていくことが増えるかもしれません。

アウトドアデートで出かけた先にレストランがあるとは限らないので、お弁当を持って行くこともあるでしょう。6~9月はどうしてもお弁当が傷みやすくなるのでおすすめしませんが、料理をしたことがない人は、これを機に挑戦してみるのもいいと思います。

アウトドアデートで分かる「結婚向きかどうか」

私の個人的な経験ですが、アウトドアで男女が集うと、相手の「使えない度」が明らかになるように思います。

不慣れな人が何をやっていいのか分からないのは当たり前ですが、「何をしたらいいですか?」と自分から聞けない人はマズいです。

日に焼けるのがイヤだからとずっと日陰にいる女性や、料理ができないことを理由にずーっとビールを飲んでいたりする男性というのは、結婚のような共同生活には不向きです。

結婚すると家庭を持ち、子どもを育てるという「未知との遭遇」が増えますが、分からない時に、素直に質問できるかは大事なポイントだからです。

また、分からない人に対して、説明もせずにキレる人も結婚生活向きではありません。分からない人には分かりやすく説明するという、皆さんが仕事で培ったであろう能力をぜひ実生活でも役に立てましょう。

新型コロナウイルスが現れる前の世界にいきなり戻れないとは思いますが、この状態が永遠に続くわけでもありません。健康に気を付けながら、婚活を進めてほしいと思います。

(仁科友里)

※画像はイメージです

※この記事は2020年05月31日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

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