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カバラ数秘術とは? 計算方法から運命数の意味・性格・運勢まで

カバラ数秘術

伊藤マーリン(占術家)

数秘術とは自分の生年月日(誕生日)などから「運命数」を出し、占うもの。占術家の伊藤マーリンさんに、数秘術の成り立ちや、カバラ数秘術の占い方、それぞれの数字が持つ意味について詳しく教えてもらいました。

数秘術は西洋占星術(12星座占い)や九星気学と同じく、生年月日を主に使う占術です。

個人の生年月日を計算式に当てはめて特定の数字を導き出し、そこから性格・才能・潜在能力・運命・運勢・人生のテーマなどを知ることができます。

また、数秘術では相性を占うこともできます。

数秘術で開運のヒントをつかみ、より良い人生を送るために活用しましょう。

目次

そもそも数秘術とは

数秘術とは、いったい何なのでしょう? また、どんなことが占えるのでしょうか?

まずは数秘術の特徴や歴史、数秘術で使う数字の種類や意味などをご紹介します。

数秘術とは何か

数秘術(Numerology)とは「数に特定のイメージを割り当てて、森羅万象を考察する術」のことです。

占いとしての数秘術では、個人の生年月日を計算式に当てはめて特定の数字を導き出し、そこから性格・才能・運命・運勢・使命・人生のテーマなどを知ることができます。

数秘術には「ピタゴラス数秘術」や「カバラ数秘術」などさまざまな種類があり、使う数字は数秘術の種類によって異なります。

主に使う数字は1~9ですが、11、22、33などのゾロ目の数字を加えることもあります。

また、生年月日だけでなく、名前の画数を数字に置き換えて診断する方法などもあります。

数秘術の歴史

数秘術の起源にはさまざまな説がありますが、はっきりしたことは分かっていません。

紀元前6世紀、古代ギリシアで活躍した数学者であり哲学者のピタゴラスは「数秘術の父」として知られていますが、その数千年前の古代バビロニア・インド・中国・エジプト・ローマなど、世界各地に数秘術が存在していたようです。

その後、ピタゴラスの思想は古代ギリシアの哲学者プラトンに引き継がれ、数学の発展と共に成熟していきます。

16世紀、ルネサンスと宗教改革の時代、ヨーロッパで文化や芸術が発展。中世の暗黒時代に衰退した古代ギリシア・古代ローマの文化に再び光が当たり、魔術・占星術・錬金術などのオカルトや神秘主義思想が盛り上がります。そこに、数秘術やカバラも含まれていました。

20世紀初頭、アメリカ人女性のミセス・L・ダウ・バリエッタによって現代数秘術(モダン・ヌメロロジー)が生み出されます。これが数字を使って性格を診断したり運勢を占ったりする数秘術の基盤となりました。

カバラ数秘術占いとは。何が占えるの?

カバラとはユダヤの神秘思想で、ヘブライ語で「伝承」という意味です。宇宙の法則や人間の運命など、無限の叡智を扱っています。

伝説ではモーセが神から伝授された叡智を口伝として後世に伝えたものだとされ、16世紀ごろに体系化されました。

「カバラ数秘術」はカバラの教えから誕生した運命解読の秘術。ピタゴラスが生み出した数秘術がユダヤ文化の中で発展したもので、現世で与えられた使命を知り、本当の自分の姿を知るテクニックです。

カバラ数秘術とセフィロトの関係性

生命の樹(カバラ数秘術)

セフィロトの樹とは、旧約聖書の『創世記』に登場する理想郷・エデンの中央部に埋められた生命の樹のこと。

カバラ数秘術はその「生命の樹」の数字と対応しています。「生命の樹」とはカバラの教えを体系化した図で、万物が成長・発展していく仕組みと、そのエネルギーの流れを表しているのです。

「生命の樹」は10個の円と、それらをつなぐ22本の線で構成されています。円は「セフィラ(天球)」、線は「パス(小径)」と呼ばれています。

また他にも、「カバラ数秘術」はゾロ目を「マスターナンバー」と呼んで区別し、特別な意味を与えているところが特徴的です。

運命数(誕生数・ソウルナンバー)とは

数秘術の運命数は、誕生数やソウルナンバーとも呼ばれています。

運命数は個人の生年月日を計算式に当てはめて導き出すことができ、カバラ数秘術では1、2、3、4、5、6、7、8、9、11、22、33の12種類を使います。

運命数を導き出すことによって、その人の性格や考え方の傾向、資質・才能・潜在能力・運命・人生のテーマなど、さまざまなことが分かります。

生年月日(誕生日)を使った運命数の計算方法

(1)生年月日の各数字を足し算する

運命数を出したい人の「生年月日」を調べます。そして、「生まれた年」「生まれた月」「生まれた日」の各数字を足していきます。「生年月日」には西暦を使いましょう。

例えば、1993年5月10日生まれの人の場合【1+9+9+3+5+1+0=28】となります。

(2)数字が一桁になるまで繰り返す(単数換算)

この計算を数字が一桁になるまで繰り返します。これを単数変換と呼びます。

上記の例で、28は2桁の数字なので、単数変換をすると【2+8=10】になります。10は二桁なので、さらに単数変換をすると【1+0=1】。そのため、運命数は「1」になります。

(3)単数換算の途中で「11・22・33」が出たら計算を止める

ただし、単数変換の途中でマスターナンバー(11・22・33)が出てきたら計算を止めて、そのまま数字を残します。

例えば、1989年3月17日生まれの人の場合【1+9+8+9+3+1+7=38】になります。38 は二桁の数字なので、さらに単数変換をすると【3+8=11】となります。

11は二桁の数字ですが、マスターナンバーなので単数変換をしません。そのため、運命数は「11」となります。

参考記事はこちら▼

生年月日による運命数の計算方法を紹介します。

名前を使った運命数の出し方

次に紹介するのは、あなたの名前使った運命数の出し方です。

まずは、ご自身の名前をアルファベットに変換してください。これをカバラ数秘術で用いる、数字に置き換え名字や名前ごとに総数を求めましょう。

数字の置き換えは以下の通りです。

1:A、I、Q、J、Y
2:B、K、R
3:C、G、L、S
4:D、M、T
5:E、H、N
6:U、V、W、X
7:O、Z
8:F、P

「鈴木恵子」さんの場合、SUZUKIが「3+6+7+6+2+1=25」、KEIKOが「2+5+1+2+7=17」となります。

さらにそれぞれの総数を足したら、1桁になるまで1桁ずつ足していきます。

この場合、名字と名前の総数が「42」になるので「4+2=6」となり、「6」が運命数です。

この段階で2桁であればさらに、足して一桁の数字を導き出します。

ただし、途中で「11」か「22」が出た場合は、これが運命数です。

相性数とは

相性数とは、その名の通り2人の人物の相性を示す数字です。

相性数を導き出すことで、恋愛の相性だけでなく、家族・友達・仕事の相棒など、さまざまな関係の相手との関係性が分かります。

相性数は、2人の間に流れるエネルギーのバランスを示しています。そのため、相性を「吉凶」や「良し悪し」で単純に判断しても意味がありません。

その代わり、相性数が示す2人の関係性を総合的に判断し、より良い関係を築くために活用しましょう。

参考記事はこちら▼

生年月日による相性数の計算方法を紹介します。

マスターナンバーとは

カバラ数秘術では運命数を導き出すために、西暦の生年月日の数字を一桁の数字になるまで足す作業を繰り返します。これを単数変換と呼びます。

単数変換した運命数が11、22、33などのゾロ目になった場合を「マスターナンバー」と呼びます。

「マスターナンバー」を持っている人は独特の感性や価値観を持ち、直観力に優れている傾向があります。

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