「芯が強い」の意味とは? 芯が強い人の特徴とモテる理由、なる方法
芯が強いとは、心がしっかりしているという意味。芯が強い人には、具体的にどんな特徴があるのでしょうか。この記事では、芯が強い人の心理と特徴、モテる理由、目指す方法について、恋愛コラムニストの浅田悠介さんに解説してもらいました。
「芯が強い人が好きなんだよね」。
恋愛市場において、こんな言葉を耳にしたことがある人が多いかもしれません。特に良い男・良い女ほど、その傾向にあるかもしれません――なぜなんでしょう?
ここに恋愛の秘密が隠されているような気もしちゃいますよね。
今回のテーマは「芯が強い人」です。
ちょくちょく聞くけど、いまいち曖昧な、この言葉について考えてみましょう。モテる秘訣が隠されているかもしれません。要チェックです。
芯が強いとは
シンプルに言えば「自分で考えて行動できる人」という認識でいいかと思います。
大事なのは、自分の揺るぎない価値観を持っていること。しっかり決断できること。周りの意見に左右されないこと。これぞ「芯が強い」といえます。
「芯が強い」の意味
「芯が強い」を辞書で引いてみると、下記のような意味が出てきました。
芯が強い
読み方:しんがつよい
外見上は頼りなげに見えても、やすやすとは外圧に屈しない意志を持っている。ちょっとやそっとのことでは音を上げない。「芯」は物事の中心部を意味し、「心」とも表現する。(『実用日本語表現辞典』)
辞書を見てみると、「芯」は「心」という意味も持つことが分かります。つまり、「心が強い人」とも表現できますね。
「頑固」や「わがまま」との違い
「あなたって芯が強いよね」と言われたら、どう感じますか?
中には、「え、それって頑固者ってこと?」「わがままって言いたいのかな……」と不安になってしまう人がいるかもしれません。
それぞれ、辞書によると以下のように説明されています。
がん‐こ〔グワン‐〕【頑固】 の解説
[名・形動]
1 かたくなで、なかなか自分の態度や考えを改めようとしないこと。また、そのさま。「―な職人」「―おやじ」2 取りついて容易に離れようとしないこと。また、そのさま。「―な汚れ」「―な水虫」→強情 (ごうじょう) [用法]
[派生]がんこさ[名]
(『デジタル大辞泉』小学館)
わが‐まま【我が×儘】 の解説
1[名・形動]自分の思いどおりに振る舞うこと。また、そのさま。気まま。ほしいまま。自分勝手。「―を通す」「―な人」
2[連語]《代名詞「わ」+助詞「が」+名詞「まま」》自分の思いのまま。
「―に誇りならひたる乳母の」〈源・常夏〉(『デジタル大辞泉』小学館)
自分の軸や意見をはっきりと持っているという点では、芯が強いと頑固・わがままは同じ意味を示すのかもしれません。
しかし、大きな違いは「芯が強い」は自分の軸を持っていることに対する魅力を表す一方で、「頑固」「わがまま」は、ネガティブなニュアンスを示すということ。
つまり、自分の軸を持っていながらも他人の意見を素直に聞き入れることができたり、傲慢に振る舞わず謙虚な姿勢で接することができたりなど、心の強さがポジティブに働いている人は「芯が強い」と言われるのでしょう。
頑固な人の特徴や心理を、心理カウンセラーが解説しています。
「芯が強い」の類語・言い換え表現
「芯が強い」の類語・言い換え表現には以下のようなものがあります。
・軸のある
・ぶれない軸のある
・一本筋の通った
・信念のある
似ている言葉を見ても、揺るぎない価値観を持っているなど、人の魅力を表す言葉であることがうかがえますね。
「芯が強い」は誉め言葉?
「芯が強い」は、間違いなく褒め言葉だと思います。
むしろ自分の価値観を元に判断して動けるなんて――誰よりも大人ではありませんか。周りが「芯が強い」と言うとき、それはリスペクトを込めているはずです。
それでも「芯が強い」という言葉にネガティブな印象があるなら、それは「我が強い」と混同しているのかもしれません。この違いを知っておくのは、すごく大事なことです。
我が強いとは「自分が自分が!」という意識が強いことです。
極論、どんなときも「自分は正しい」といって譲らないイメージですね。周りの公平性などを無視して、どんなときも自分を目立たせたいのです。
一方で、あえていうなら「芯が強い」は「他人に譲ることを知っている強さ」だといえるかもしれません。
いろんな価値観を取り入れてもパンクしないだけの自分を持っているということです。
その上で、周りの意見に左右されず、自分の判断ができる人。そして行動もできる人。それこそ「芯が強い」人だといえるでしょう。
我が強い人の心理を、心理カウンセラーが解説しています。
芯が強い人の特徴とは
ここでは「芯が強い人」の特徴について考えてみます。
ぜひ参考にしてみてください。周りの人と照らし合わせても面白いと思います。
(1)自分の価値観を持っている
第一に、揺るぎない価値観を持っていること。
価値観とは、生きてきた上で身につけた「物事の判断基準」です。
社会や、芸能人や、家族や、周りの人間がどう言うから、とは別にある、自分でどうするかを考えるための「自分だけの物差し」ですね。
芯が強い女性は、この価値観がしっかりできあがっているのです。
(2)周りの意見に左右されない
芯が強い人は、周りの意見に踊らされることもありません。
逆に周りの意見が気になるのは「自信がない(芯が弱い)」ときでしょう。
これが正しいといえるものがないから――それを判断する基準が育っていないから――周りの「これが正しいんじゃない?」に揺らいでしまうのですね。
周りの意見を、一意見としてだけ聞く、という姿勢も大事なのです。
(3)立ち直るのが早い
落ち込んだときに立ち直るのが早い傾向もあります。
落ち込まない、のではありません。誰だって不幸は訪れますし、落ち込むことはあるでしょう。大事なのは、そこから立ち直れるかどうかです。
芯が強い人は「どう立ち直るべきなのか」「なぜ立ち直るべきなのか」といったことを考えるのがうまいのですね。
例えば、自分の価値観さえしっかりしていれば、不幸なミスは、ただのアンラッキーだったと考えられるから。ならやるしかないじゃない、と。
精神的な回復力の高さも特徴として挙げられるでしょう。
(4)未来のビジョンがある
芯が強い人は未来のことをイメージするのが上手です。
私たちは未来のことを考えたときに、現在を頑張れるからです。例えば「未来をこういう楽しいものにしたいから今はこうしよう」という強い芯になりますよね。
楽しい未来のことを考えてみましょう。すると頑張る理由が――いろんな判断基準ができてくるはずですよ。
(5)他人に譲ることができる
これも大事なことです。
先ほども書きましたが、芯が強い人は「譲ること」を知っています。譲っても自分が脅かされないことを知っているから。まさに、芯があるとはそういうことです。
芯のない人間は、他人の意見を聞くのが下手だったりします。
自信がないから、その意見を取り入れると負けた気がして反発するか、逆に、すべてを鵜呑みにしてしまうことがあります。
芯の強さは他人への態度に表れます。
芯が強い人がモテる理由
ここでは芯が強い人が「モテる理由」を探ります。
より言葉の意味が分かるかと思います。参考にしてみてください。
(1)困難を一緒に乗り越えられるから
芯が強い人は、困難を突破する力が強いのですね。
物事を判断するときにブレない。さらに立ち直るのもはやい。なので、困難を乗り越えるのに最適なパートナーといえるかもしれません。
この人となら人生に立ち向かえそうだ、と感じさせるものがあるのです。
(2)自信がある人の側にいると安心するから
人間誰だってそうかもしれません。
これでいいのかな、と不安で揺らぐときがあります。自分の弱さに泣きたくなる日もあるでしょう。だからこそ自信のある(芯が強い)人を見ると安心するのです。
ついブレてしまう私たちだからこそ、ブレない異性が魅力的に見えるのですね。自分の持っていないものを――欲しいものを――持つ人間に憧れるような感覚です。
(3)人間の本能が「生物として優れている」という判断をするから
上を掘り下げたものになります。
そもそも私たちの本能は自信満々な異性を見ると「生物としてランクが上なんだろうな」と感じ取ってしまうのですね。誤解されかねない言い方をすれば「この異性となら優秀な子孫を残せそうだ」と本能が判断するから。
つまり芯が強い人は、相手の本能に訴えかけることができるのです。
(4)弱い部分を見たときにギャップを感じるから
また「芯の強さ」はギャップ演出にも効果的です。
誰にだって落ち込むときはあります。そして「芯が強い人」が落ち込むと、普段とのギャップから、ぐっと心を打つものがあるのですね。つい守ってあげたくなる――というふうに響くのです。
ちょっとズルいですけれど、これもモテる理由だといえるでしょう。
(5)一緒にいて楽しいから
なんだかんだ言いましたが、結局、これなのかもしれません。
芯が強い人は、一緒にいて楽しいのですね。しっかりした価値判断、ネガティブに陥りにくい感性、人に振り回されない態度。リスペクトの混ざった、楽しい時間を過ごせるはずです。
一緒にいて楽しい人とはもっと一緒にいたくなりますよね。それは誰でも同じことなのだと思います。
▶次のページでは、芯が強い人になる方法を紹介します。