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義務感を抱きながら生きる人生にストレスを感じたときの対処法

笹氣健治(心理カウンセラー)

義務感を抱き生きている人に見られる特徴

義務感を抱きながら本当はやりたくないことをやっていると、人はどのような態度を取るようになるでしょうか? 義務感を抱き生きている人に見られる典型的な態度には、次のようなものがあります。

(1)常にイライラしている

やりたくないことをやっているとストレスがたまります。そのストレスのせいで常にイライラし、周りの人に対して思わずキツイことを言ったり、「あなたは何もしなくていいから楽でいいわね」といった嫌味を言ったりします。

時には、八つ当たりをしてしまうこともあって、周囲からは距離を置かれるようになることも。

(2)愚痴が多くなる

「なぜ私だけこんなに苦労しなければならないの?」「ちゃんとやらない人がいるなんて許せない」といったような、被害者意識を持っています。そのため、口を開けば「私ばっかり」「周りはずるい」といった愚痴をついつい漏らしてしまいます

(3)「面倒くさい」が口癖

「本当にやりたくない。でも、やらないわけにはいかないし……。あー、本当にもう面倒くさい!」といった思考が常に頭の中でグルグル回っていて、それがついポロッと口に出てしまいます。

何をやるにしても「面倒くさい」が口癖のようになっています

(5)意地でも手を抜かない

「立場上やらないわけにはいかない」と自分で自分に強制している手前、自分が適当に手を抜いてやることを許すわけにもいきません

「仕方なくとはいえ、やらなきゃいけないのだから、徹底的にしっかりやってやる」そう考えて、意地でも完ぺきにこなそうとしてしまうのです。

(6)手伝いを拒否する

イライラして愚痴を言いながらやっている状態を見かねて、中には「手伝おうか?」と言ってくれる人もいます。しかし、そういう人に対して「大丈夫。私一人でできるから」と手伝いの申し出を拒否します。

「しっかりやりたいから、他人に任せるより自分でやった方がいい」というこだわりがあるのと同時に、心のどこかに「私だけつらい思いをしている」と、悲劇のヒロインを演じたい気持ちがあるのかもしれません

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