「潔癖症」って病気なの? 特徴や克服法をチェック
潔癖症の克服法
若いときは過剰な潔癖症状に悩まされていても、年を取るにつれて過剰であった精神エネルギーが低下してくるので、症状が落ち着いてくることもあります。
今すぐにできる対処法としては、まずは心配事を書き出すことです。
「つり革が持てないのが嫌」「手を洗いすぎるのをなんとかしたい」など、困っていることを書き出すことによって、悩みを明確にすると対策も立てやすくなります。
例えば日記には「手を洗った回数」、「つり革を持たずに踏みとどまった回数」などを記します。「今日は5回、昨日は8回」など。そのとき、できれば「してしまった回数」より「我慢できた回数」などポジティブな行為のほうを優先的に記入してください。
ある心理実験で「たばこを吸った本数を記録してください」と指示すると、たばこを吸う本数が増え、「たばこを我慢した回数を記録してください」というと吸う本数が減ったという調査結果があります。
人は意識したことを無意識に奨励されているように感じるものなのです。ですから、「してしまった回数」より「我慢できた回数」を記録したほうが潔癖症の克服に有効です。
過剰に思いつめないで
潔癖症は「治そう」と意気込んでもすぐに治るものではありません。ときが経てば軽くなると信じて過剰に思いつめたりせず、できるだけ気にしないことも大切です。
とはいえ、潔癖症の症状によって日常生活があまりに過ごしづらく感じるときには、メンタルクリニックといった専門機関で専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。
ひとりで悩まず、一緒に対処していきましょうね。
(ゆうきゆう)
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※この記事は2020年03月16日に公開されたものです