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おしゃれになりたい人にやってほしい10のこと

杉山律子

おしゃれになりたい人にやってほしい10のこと

それでは自分らしいスタイルを見つけたら、どのような点に気をつけてコーディネートすればいいのでしょうか。

おしゃれ迷子さんに向けてファッションの基本となる10のアドバイスをします。

(1)おしゃれは主役と脇役の組み合わせだと知る

クローゼットにはカラフルな色のアイテムや主張のあるデザインのアイテムがいっぱい。でも、合わせるアイテムがない。

これ、おしゃれ迷子さんの“あるある”です。

こうしたぱっと目を引く主役のアイテムを引き立たせるのは、ベーシックな色、シンプルなデザインの脇役アイテム。

例えば、黒のテーパードパンツやグレーのVネックニットなどです。まずは、これらの脇役アイテムを揃えておくことが、おしゃれ上手への第一歩です。

(2)コーディネートは3色以内にまとめる

コーディネートがまとまって見えない人の多くが、色を使いすぎています。色が多すぎると統一感が出ず、がちゃがちゃした印象に。

トップス、ボトムス、アウター、バッグ、靴のうち、1〜2アイテムを同じ色にして、全身を3色以内にすると、ぐっとまとまりが良くなります。

(3)ベースカラーのアイテムを揃える

お店で手にとりがちなトレンドカラーのアイテムは、主張が強く、組み合わせが意外と難しいもの。

それより、基本になるベースカラーのアイテムを揃えることが先決です。

ベースカラーとは、白・黒・ネイビー・グレー・ベージュ・トープ・カーキ。

ここから誰にでも合う白、コーデを引き締める黒またはネイビー、中間色のグレー・ベージュ・トープ・カーキから自分に似合う色を1色選びます。

さまざまな色と合わせやすく、また、白、締め色、中間色の3色だけでもすっきりとしたコーディネートができます。

(4)定番デザインを揃える

先に説明したベースカラーの定番デザインアイテムは、コーディネートの強い味方になります。

トップスならVネックのニット、プルオーバー、白シャツ。ボトムスならテーパードパンツ、タイトスカート、ワイドパンツ、ガールフレンドデニム。

これを組み合わせるだけでもコーデはまとまりますし、主役を引き立てる脇役アイテムとしても活躍します。まずは手持ちの中から探し、足りなければ買い足すのもよいでしょう。

(5)プチプラを気軽に買わない

安いからとまとめ買いや色違い買いをして手持ちのアイテム数を増やすのは、かえっておしゃれ迷子になる原因に。

また、安いものでも、処分するのはストレスになります。

値段ではなく、本当にそのアイテムが必要かどうかをよく考えてから買うようにしましょう。

(6)主役になるアイテムは厳選して数を絞る

コーディネートのアクセントになる主役アイテム。ベースカラー以外の色物、柄物、変わったデザインのもの、ブランドのロゴが入ったものなどです。

こうした主役アイテムは、コーデの中で1カ所だけ取り入れ、あとは脇役アイテムでまとめた方がその個性が引き立ちます。数を多く持つ必要はありません。

主役アイテムを新しく購入するときは、自分が持っている脇役アイテムに合うかどうかという基準で選べば、うまく着こなせないという失敗をしなくてすみます。

(7)白を上手に使う


誰にでも合い、どんな色にも合う、ベースカラーが白。

白をコーデの中に、どこか1カ所取り入れるだけで、明るい印象になり、抜け感が出ます。

白にはアイボリーや生成りも含まれます。

(8)ヘアスタイルを決めてから服を選ぶ

ヘアスタイルは“なりたいイメージ”を形作る重要な要素。まずヘアスタイルを決めてから服を選ぶほうが、イメージを作りやすいかもしれません。

全身のバランスはヘアスタイルに大きく左右されます。バランスよく見せたければ、よほど身長が高い人でない限りショートヘアにするか、ロングヘアならまとめてコンパクトにするのがおすすめです。

(9)アクセサリーをつけすぎない

アクセサリーは、必ずつけなくてはならないものではありません。上手につければアクセントになりますが、数が多すぎたり、バランスが合わなかったりすると、コーディネートの邪魔になることも。

ゴールドかシルバー、どちらか似合う色に統一した、シンプルなデザインのものがいくつかあれば十分です。

イメージに合わないペンダントトップやチャームは外し、シンプルにチェーンだけを利用するのも手です。

(10)一生物に投資する

厳選したアイテムを持ち、ひとつひとつをていねいに活用する。それがおしゃれの理想です。

そうしたアイテムを選ぶ目を養う方法として、思い切って一生物に投資をしてみましょう。

わたしも若いころに思い切ってオーソドックスなデザインのブランド物の靴やバッグなどを購入し、10年、20年と直しながら使っています。

ひとつのアイテムを真剣に選び大事に使う習慣を持つことは、それこそ一生物の財産になります。

自分らしいおしゃれを楽しんで

おしゃれな人とは服や小物をたくさん持っている人のことではありません。選び抜いたアイテムで、自分らしいコーディネートをしている人のことです。

今回紹介した「おしゃれになりたい人にやってほしい10のこと」は決して難しい内容ではありません。少しずつ実践してみてはいかがでしょうか。

きっとコーディネートに悩むことが少なくなり、自分らしいおしゃれを楽しめるようになるはずです。

(監修:杉山律子、取材・文:アキヤマケイコ/六識)

※画像はイメージです

※この記事は2020年03月09日に公開されたものです

杉山律子

スタイリストとして映画、広告、タレントなど、幅広い分野のスタイリングを手がける。結婚、出産を経て、パーソナルスタイリストの活動を開始。また、自分らしくおしゃれになるステップを体系化した「パーソナルスタイリング講座」を定期開催。一般社団法人スタイリストマスター認定協会を設立し、ファッションのプロの養成も行っている。著書『クローゼットは3色でいい』『ファッションの主役は1つ』(ともにKADOKAWA刊)も好評。

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