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あなたを成長させる「自信喪失」からの回復法

高見綾(心理カウンセラー)

自信喪失してしまう原因

では、私たちはどうして「自信喪失」してしまうのでしょう。原因を5つ紹介します。

(1)周りと比べて自分が劣っていると思ったとき

人目を気にしてしまうタイプの人は、同僚や友人など身近な人が自分よりも優れていると感じたときに、自分には価値がないような気持ちになります

例えば、同僚のほうが自分より営業成績がいい、同僚のほうが先輩や上司からかわいがられている、友人は素敵な彼氏がいて毎日充実しているなど、周りの人にはあるのに自分にはないと感じたときに落ち込みます。

(2)頑張っても目標を達成できなかったとき

自分なりの努力を重ねてみても、越えられない壁にぶつかったとき、私たちは大きな挫折感を味わいます。

今まで積み上げてきた自信がガラガラと崩れ落ちるような衝撃を受けるとともに、これ以上どうすればいいのかわからず無力感に苛まれます。

結果が出なければ意味がないと考えてしまうと、余計に自分の頑張りを認められないので自己否定の気持ちを抱えてしまいます

(3)人間関係がうまくいかないとき

職場の人間関係が自信喪失の原因になることも

例えば後輩や部下から不満を持たれてしまうなどして、上司から「うまく管理できていない」「もっと上手にやれないの?」と注意されるなど。自分の能力に自信を失ってしまうこともあるでしょう。

また、先輩や上司が自分にだけ厳しい態度を取ってきたり、嫌味を言ってきたりすれば、「なんで私だけ?」と自分の存在価値がぐらつくことも。

(4)誰からも必要とされていないように感じたとき

職場でもプライベートでも仲が良いといえる人がいないなど孤独感を抱えると、誰からも必要とされていないように感じるものです。

「自分は誰にも受け入れてもらえないのか……」と思うと、存在価値の根本が揺らいでしまいます。私たちは社会的なつながりを求める生き物なので、つながりのない状態は大きな自信喪失の原因になります

(5)頑張っても認めてもらえなかったとき

私たちは程度の差はあれ承認欲求を持っています。

頑張って企画をつくったのに、上司や取引先から「こんなの全然ダメ」と一蹴されたりすると、頑張ったぶんだけ失望も大きくなるものです。

「よく頑張っているよね」と少しでも労いの言葉があれば、また頑張ろうと思えるものですが、まったく認めてもらえない状況にあるとやる気が失われてしまうことも

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