「なんか疲れた」の原因と対処法
ふとしたとき「なんか疲れた」と感じることがありますよね。それは心が疲れているサイン。疲れの原因は、人間関係、仕事、恋愛にあるかもしれません。今回は精神的な疲れをとる方法を心理カウンセラーの高見綾さんに教えてもらいました。
特別何かしたわけでもないのに「なんか疲れたな」と思うことはありませんか?
疲れには肉体的な疲れと精神的な疲れの両方がありますが、「なんか」がつくときは精神的な疲れがたまっている可能性が高いです。
今回は、「なんか疲れた」の「なんか」に注目し、その原因や疲れをとるための方法について解説します。
「なんか疲れた」と思うときは?
「なんか疲れた」と思うときはどんなときでしょうか。
(1)人に気を使っている
特に職場では何かと気を使うものです。苦手な人と関わる必要もあるでしょうし、気が乗らない飲み会に参加することもあるでしょう。
また、自分は周囲とうまくやっていても、誰かの愚痴を聞かされると、それだけでも消耗するものです。
(2)仕事が思うようにいかない
頑張っているのに、結果が伴わないと、気力が失われます。
やることが山積みのときも、時間に追われるばかりで楽しくないと感じることがあるでしょう。
仕事にやりがいを感じられない、仕事が面白いと思えない、将来の見通しが立たないという状態が続くと、心がすり減っていきます。
(3)自分らしくいられない
周りからどう思われるかを気にして、伸び伸びと振る舞えていないと精神的な疲労が蓄積します。
遠慮して言いたいことが言えないと、モヤモヤした感情がたまり、活力が失われていきます。
また、「嫌われたくない」「ちゃんとしなくちゃ」と思っていたりすると、無意識のうちに体に力が入り、精神的に疲れるだけでなく肉体的にも疲れます。
(4)恋愛がうまくいかない
恋人が欲しいと思っているのになかなかできないと「ほかの人には彼氏がいるのにどうして私にはできないんだろう……」と落ち込んで疲れてきます。
恋人がいても、コミュニケーションがうまくとれなくて、「伝わらない」「わかりあえない」と悩むことはあるものです。
精神的な疲れを放っておくのは危険!
精神的な疲れは目に見えないので自覚しにくいのですが、「なんか疲れた」と感じるときは思った以上に疲れがたまっているときです。
感情をうまく発散させられていますか。
子どもたちが元気いっぱいなのは感じるままに思い切り泣いたり笑ったりして、感情を発散するからです。
一方、私たち大人は感情を抑え込みます。しかし、抑え込んだ感情はなくなることはなく、ずっと心にたまっていきます。すると疲れを感じるようになります。
そのまま疲れを放っておくと、ちょっとしたきっかけで感情が爆発して泣き出したり、怒り出したりしてしまい、人間関係のトラブルの元になることも……。
無気力に陥って何も楽しいと感じられなくなることもありますので、早め早めの対処が吉。日ごろからなるべく疲れをためないようにすることが大切です。