加虐心とは? 意味と使い方&いじめたい気持ちが生まれる理由
なぜ加虐心が生まれるの?
では、この加虐心が生まれる理由をよりくわしく、場面別に見ていきましょう
恋愛の場面
「相手の価値を落とすことで自分が優位に立ちたい」
自分に自信がなかったり、劣等感があったりすると、相手(恋人)を攻撃して傷つけることによって、自分の価値を相対的に高め、優位に立ちたいという心理が働くケースがあります。
例えば恋愛相手に対して「おまえはダメなやつだ」と繰り返し言うことで恋人から自信を奪い、「おまえみたいなやつと付き合ってやるのは俺くらいしかいないぞ」などと言って、自分から離れていかないようにコントロールしようとするなどです。
仕事の場面
「立場の弱い人を攻撃することでストレスを解消したい」
仕事でプレッシャーを感じていたり、多忙によりストレスをため込んでいたりすると、不安感やイライラなどのストレスを自分の中で解消することができなくなり、部下や後輩など、自分よりも立場の弱い人をターゲットに、いじめて発散するパターンが見られます。
ターゲットが傷ついたり弱気になったりしている様子を見ると、自分の思いのままに相手をコントロールできていることが気持ちよく感じられ、ますますいじめたい気持ちがエスカレートしていくことも。
友達関係の場面
「いじめる側になることで自分の強さを示したい」
周りと十分にコミュニケーションが取れていなかったり、自分は不幸だと感じていたりすると、「自分と同じようなひどい気分を味わわせてやりたい」という歪んだ気持ちが芽生えてしまうことも。
「自分の存在を認めてほしい」「自分には価値があるとわかってほしい」という気持ちが根底にあることも多く、いじめをすることで自分の強さや能力などを誇示しようとします。
また、過去にいじめられていた人がトラウマから自分を守るために、いじめる側に回ってしまうケースもあるようです。