必要なのは「信頼できる仲間」。映画『チャーリーズ・エンジェル』から見る女の結束力
働く女性は毎日どこかで何かと戦っている。“働く女(=戦う女)”に焦点を当てて、仕事観に関するインタビューやコラムを掲載する特集。今回は、映画『チャーリーズ・エンジェル』レビューをお届けします。
「女の敵は女」とはよく言うけれど、「女同士の結束力」は強い、とわたしは思う。
なぜそう思ったのか。それは、2020年2月21日(金)に公開される映画『チャーリーズ・エンジェル』の試写会を観たからだ。
『チャーリーズ・エンジェル』は、チャーリーの元に集められた女探偵であるエンジェルたちが、正義のために戦う物語。この作品では「チャーリーズ・エンジェル」が彼女たちの仕事であり、使命なのだ。
1976年からテレビドラマや映画でシリーズ化されて人気を博していた本作。この度、世代と時代背景を一新し、新生エンジェルが誕生した。
『トワイライト』シリーズで一躍有名になったクリステン・スチュワートと、『アラジン』のジャスミン役でブレイク中のナオミ・スコット、オーディションでこの役を射止めた新星エラ・バリンズカがエンジェルを演じる。
2020年仕様にアップデートされた『チャーリーズ・エンジェル』では、エンジェルたちの美しさを楽しむだけじゃなく、込められた世界中の女性へのメッセージを感じられるはず。
信頼できる仲間っている?
仕事ってひとりでできるものじゃない。ひとりでこなせていると思ったら大間違い。それは、誰かがサポートしてくれていることに気づけていないだけ。
仕事をするうえで何が大切かって、それは「信頼できる仲間」がいるかどうか。
信頼できる仲間とであれば、大変な仕事でもやりきれる。反対に、「ひとりで全部こなしてやる」とまわりを信頼していないと、どうしたってうまくいかない。
新『チャーリーズ・エンジェル』のエンジェルたちも、最初はあんまりお互いを信頼し合っていないようにわたしの目には映った。
だけど、大小さまざまな悪と対峙する中で、だんだんと心を開き、信頼し合うようになった。だからこそ結束力が強まり、身勝手で最強の悪党とも戦いきれたのだと思う。
働く女性を取り巻く環境はまだまだ大変!
そのほかにも、信頼できる仲間との別れ。尊敬していた上司からの裏切り。そんな悲劇が次々とエンジェルたちを襲う。
働く女性を取り巻く環境はいつだって大変。自分の環境とはまったく次元の異なるストーリーなのに、同じ“働く女性”ゆえに共感できる部分が多く、不思議と感情移入してしまう。
だけど、作中のエンジェルたちは諦めることはしない。結束し、過酷な状況をいくつも乗り越えていくのだ。屈強な男たちに屈することなく、ハイテク機器を華麗に使いこなし、次々と敵を倒していく姿はスカッとする。
「女はか弱くあるべき」「女だから活躍してはいけない」、そんな時代はとっくに終わった……と言いたいところだけど、まだまだ「男女平等」とは言いきれないのが事実。女性だからというだけで理不尽な要求を飲み込まなきゃいけないこともある。
だからこそ、女性は戦い続けなくちゃいけない。だけど、戦っているのは自分ひとりだけじゃない。この作品は、世界中に戦う仲間たちがいることを伝えてくれている。
女性の活躍が進んできている時代背景が反映された、2020年版の『チャーリーズ・エンジェル』。美しく強く任務を遂行するエンジェルたちに、同じ「仕事をする女性」として憧れた。特に、彼女たちが結束して「悪の権化」に立ち向かうシーンはぜひ観てほしい。
命をかけて仲間とともに任務に取り組むエンジェルを見ていると、なんだか明日からよりいっそう仕事をがんばれる気がする。
世界中にいる「働く女性」――戦う仲間たちと一緒に。
(ameri)
映画『チャーリーズ・エンジェル』
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キャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューという人気女優が集結し、初の映画版として公開された『チャーリーズ・エンジェル』が、2020年2月21日(金)にパワーアップして帰ってくる!
※この記事は2020年02月16日に公開されたものです